Q:主食以外で、朝食時に必ず食べるように心掛けているものは何ですか?(複数回答可)
第1位:ヨーグルト(63人)
第2位:野菜(56人)
第3位:果物(51人)
タンパク質とカルシウムを補給できる優れものとは……
管理栄養士・栄養士が朝食時に必ず食べるものNo.1は“ヨーグルト”。タンパク質をはじめとして、ヨーグルトに含まれる栄養は多岐に渡りますが、その中でも朝食からしっかりとっておきたいのはカルシウム。日本人はカルシウムが不足しがち、と言われており、特に女性のカルシウム不足は骨粗しょう症に繋がりやすいため、意識してとる必要があります。低脂肪のヨーグルトに果物やドライフルーツを混ぜると彩りも良く、栄養面から見てもバランスがとれます。
第2位は“野菜”でした。野菜にはビタミンやミネラルが豊富に含まれており、1日の摂取必要量をとるためには、朝食からしっかりと組み込んでいく必要があります。味噌汁やスープに入れると食べやすく、体を温める効果も期待できます。どうしても時間がないときには野菜ジュースを使う手も。その際は、糖分が多くなりがちな果物とのミックスではなく、野菜100%のものを選ぶのがおすすめです。メーカーによって若干表現が異なる場合がありますが、表示欄の品名(または名称)が「野菜ミックスジュース」、「野菜・果実ミックスジュース」、「果実・野菜ミックスジュース」の順に、含まれている野菜の量が少なくなります。買う時の参考にしてみてください。
第3位の“果物”に含まれる果糖は、消化吸収が早く、即効性のあるエネルギー源と言えます。そのため、エネルギーを必要としない夜よりも、すぐ動き出す朝にとるのがおすすめ。中性脂肪に変わりやすいという特徴があるため、とり過ぎには気をつけてください。忙しい朝には、イチゴやバナナなど、包丁を使わなくても食べられるものが手軽でよいですね。
【和食派】
■ご飯(炭水化物)
※おにぎりを冷凍して常備しておくと便利です。具に鮭や鰹節(おかか)を選ぶとタンパク質を補えます。
■納豆または卵(タンパク質)
■インスタント味噌汁+冷凍野菜(ビタミン類)
※味噌汁にほうれん草などの冷凍野菜を加えると、ビタミンを補えます。
【洋食派】
■ハムトーストまたはチーズトースト(炭水化物+タンパク質)
※ビタミンB群が豊富な全粒粉のパンがおすすめです。
■ヨーグルト+果物(タンパク質+ビタミン類)
1日の活力の源である朝食。美容のためにも、朝食の“質”を高めていきましょう。次回は、「お菓子」をテーマにお届けします。
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