働く女性が買いやすい工夫

働く女性のためのブランドということで、服を購入する場合も、働く女性にとっての買いやすさを追求している。

会社で洋服の箱を受け取るのは気まずい、という人のために、無地の箱や袋に「書類在中」として届く“会社便”サービスも(写真左)

現在、国内4店舗(銀座、新宿、日本橋、梅田)と海外2店舗を展開しているが、店頭での販売とオンラインの販売はほぼ7:3くらいだという。特徴的なのが、ネットで申し込める「試着便」。これは事前の支払い・送料なしで気になる商品を送ってもらい(1人3点まで)、自宅や会社などで試着して気に入ったものだけを購入することができるというサービスだ。またネット購入の場合、会社にアパレルの箱が届くのはいかにも私物が送られてきたようで受け取りづらい、という配慮で、通常のkay meのロゴ入りデザインの箱ではなく、普通の箱の梱包に「書類在中」として送る“会社便”を選べるのも面白い。

「コンシェルジェ便」という買い方もできる。これは、カラー、体形(見せたいところと隠したいところ)、目的&用途(どこに着ていくか)などのサイトに載っている質問に答えると、専門のスタッフがスタイリングして、合いそうな服を5~6着ピックアップして送ってくれるので、試着して気に入ったものだけ購入できるというものだ。自分に似合う服を知りたい、プロにオススメしてほしい、という人に適した買い方ができるようになっている。

「NYでスタイリングを学んだ、プロのスタッフがスタイリングをしています。kay meのWebサイトにない商品などからもご紹介しているので、思いがけない角度から服を探してもらえると好評です」

時間がない女性に人気なのが「試着会」による買い方。1人数枚を想定して、会社や自宅などに数十枚まとめて送り、試着して気に入ったもののみ購入できるというものだ。また、毛見さんが講師として登壇するセミナーや研修に、試着会を併催することもあり、こちらも好評だという。

後編では、kay meが生まれたいきさつと、今後目指していくところを聞いていく。

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kay me(http://www.kayme.jp/

撮影=永山昌克