すべての従業員が生き生きと働いている。そんな企業は理想的です。実際、メディアなどで紹介される企業の多くは、若手、シニア、男女の差なく「私たちの思いを形にすることによって、結果的に会社に貢献し、自分自身の自己実現も果たすことができている」という、それこそ人によっては夢のように見える話にあふれています。
結論からいうと、そういう企業があるのは事実ですが、当然、すべての企業がそうであるはずはありません。あまりにも理想的なシーンを見せられ続けると勘違いしそうになりますが、考えてみてください。そういう企業は普通ではないから、メディアに登場するのです。ニュースバリューがなければ取り上げません。
今回は、自分はそんなキラキラした環境にいない、という人のための話を少しだけ。
毎日何をしに来ているのか分からない社員にイラッ
理想に満ちあふれていた若手社会人時代とは違って、キャリアの曲がり角にさしかかろうとしているみなさんは、それこそ、酸いも甘いも噛み分けているはずです。気合いを入れすぎて空回りしていた新入社員時代を懐かしみつつ、今はそこそこに頑張ることで、最大のパフォーマンスと評価を得る術を身につけた、という人も少なくないでしょう。しかしふと気がついて、周囲を見渡してみると「この人の働き方は許せない」という人がいるのではないでしょうか。例えば「毎日何をしに来ているのか、分からない年上の男性」はその代表格。ちょっとは働けよ、と。