Q:根菜に含まれている栄養素・栄養成分を効率よくとるために、おすすめの調理法は何ですか? 

※■以下は、おすすめメニュー

第1位:煮る(91人)
■汁もの。豚汁でもけんちん汁でも、とにかく具だくさんにすればいろいろな野菜がとれるすし、おかずとしてもボリュームアップできます。汁ごといただけるので栄養素も逃がさず、からだも温まります。(40代、フリーランス)
■筑前煮(30代、食品メーカー勤務)
■根菜(ゴボウ、ニンジン、ダイコン、サトイモ、カブなど)とイワシのつみれ汁(30代、フリーランス)

第2位:蒸す(24人)
■タジン鍋を使って蒸した温野菜サラダ(40代、食品メーカー勤務)
■バーニャカウダ(20代、厨房機器メーカー勤務)
■ダイコンの柚子蒸し(20代、無職)

第3位:炒める(14人)
■きんぴらごぼう(30代、食品メーカー勤務)
■ニンジンの卵とじ(40代、臨床検査会社勤務)
■ゴボウと牛肉のごまみそ炒め、ゴボウとシメジの卵とじ(20代、食品メーカー勤務)

“煮る”ことには、栄養面でも重要な意味が!

根菜は固いものがほとんど。煮込み料理やスープなど、加熱することでやわらかくなる温かい料理に使うと食べやすさが増します。また、先に述べたように、根菜に含まれる不溶性食物繊維は一緒に水分をとる必要がありますが、汁ものに入れれば自然に水分がとれるので、一石二鳥です。煮ることで消化もよくなり、胃腸にも優しい食べ方です。

第2位は“蒸す”。油を使わずにすむため、ヘルシーな蒸し料理は、焼く、煮るといった調理法よりビタミンなどの損失が少ない点が魅力です。量もたくさん食べられますね。

第3位は“炒める”。ニンジンに含まれるビタミンAのような脂溶性ビタミンは、油と一緒にとると吸収率が上がります。

寒い冬には、根菜の入った温かい料理が欠かせません。ただし、根菜は野菜の中では高カロリーの部類に入ります。食べ過ぎには気を付けてください。次回は、冬の料理の代名詞「鍋」についてお届けします。お楽しみに。

【文・監修】食プロリサーチ(http://www.shoku-pro.com/
食・健康分野に特化した人材サービス業の株式会社RDサポートと、健康情報分析評価業の株式会社インサイツの共同運営による食品メーカー向け研究開発・マーケティング支援サービス。管理栄養士・栄養士会員4000人の「食の専門家」としての知識・信頼性を活かした調査や販促支援を行う。