「コミュニケーションでも、取捨選択は大切。たとえ正しいことでも、伝え方や話す順番を間違えてしまえば、思わぬ受け取られ方をしてしまうことだってあります。何を一番強く伝えていくのか。話す場面や相手の状況を考えることも大事ですね。相手の要望にマッチしないと判断すれば、無理に強く押さないという選択もできます」
仕事を心から楽しむために、そして限られた時間で最大限の成果を挙げるために、取捨選択の目を養いたい。
Case01:必要とされているところに力を集中!
100人に会うと100人から契約を取りたいと思ってしまうもの。その意気込みは大切だけど、必要とされていない人にも力を分散して1万円ずつ契約をもぎ取るより、本当に必要としている10人を見極めて100万円ずつ取ったほうがいいでしょ!?
Case02:完璧を目指すより、実現できる着地点を探す
取引先から無理難題な10個の要求を突き付けられて四苦八苦。全部に対応して結局どれも中途半端になるより、「これだけは!」という絶対に譲れない3個だけを選び取って完璧にこなしましょう。そのほうが、結果的に相手を納得させられます。
Case03:時間のかけ方にメリハリをつける
時間には限りがあります。たとえば地域のお客さまを訪ねるときは、いつもよりゆっくり時間をかけてふれ合う。飛び込み営業は電話やメールに切り替えて効率的に行う、など、どこに時間をかけるべきか自分なりのルールをつくることが大事です。
■好きなことば
「一番大きな敵は、自分の内側にある弱気だ」
■リラックスするとき
登山が趣味。雄大な自然に包まれると、悩みがパーっと晴れていく。
■朝ごはん
フルーツ、ヨーグルト、大豆のグラノーラ。コーヒーは「サザコーヒー」。
■好きなくつ
「銀座かねまつ」。シューフィッターが足に合わせて調整してくれる。
取締役。リクルートで「Hot Pepper」の広告営業として活躍し、社内MVPを3度受賞。独立後、主に営業職の女性のキャリアを支援。営業女子のコミュニティー「営業部女子課」の代表理事も務める。2014年より現職。著書に『折れない営業女子になる7つのルール』(かんき出版)など。1児の母。39歳。
撮影=邑口京一郎