投資初心者は配当狙いの長期目線がいいかも

新規上場株をIPO株ともいいますが、IPO投資の方法として、上場して、株価が上がったらすぐに売るという方法があります。

過去によく引き合いにだされるNTT株一次放出時のときは(1987年2月)、売り出し価格が119万7000円だったものが、初値で160万円になったことは伝説となっており、NTTドコモも390万円で売り出したものが(1998年10月)、一夜にして初値で460万円になったこともあります。

とはいえ、当時とは株式市場の環境も大きく違います。郵政株の株価がすぐに上がるか、下がるか、予想をする人は多いですが、今の時点で結果は誰にもわかりません。

ただ、長期的な視点では、そう簡単に潰れる会社でないことは間違いないので、株が紙くずになるということはないでしょう。(JALや東京電力の例もあるので、一概にはいえないところがツラいですが……)。

また、3社とも配当は期待できそうです。中でも日本郵政は中期経営計画で配当性向(配当が当期純利益に占める割合)50%をめざすと明記していますので、株主のことを考えている会社かも。さらに株主優待を実施してくれたらうれしいですよね(株主優待を実施するかどうかはまだ未定)。

今回の売り出しでは、国内投資家に8割、うち9割が個人投資家に割り当てられるそうです。最低投資金額も14万~22万円で株主になれるので、利益に税金がかからないNISAの中の範囲で投資ができます。

投資経験のない人も、身近な金融機関で事業内容がわかりやすい郵政株で、投資デビューを飾るのもいいかもしれません。投資してみたい人は、今まさにブックビルディング中なので、申し込みをしましょう!

マネージャーナリスト 坂本君子(さかもと・きみこ)
広告代理店、出版社にてサラリーで働くエディター、ライター、プランナー、コピーライターを経てフリーに。得意分野は投資、住宅関連。大ブレイクはしないけれど、仕事は堅実でハズさない。満を持して2008年に起業。個人投資家としての投資歴は15年選手(ちょっぴりプラス)。