認可外の保育料は施設によってさまざま

認可外の保育料は、世帯の所得とは関係なく、利用する年齢と時間で額が決まりますが、詳細は施設ごとにかなり違っています。認可にはない入園金があり、別途料金も多いので、事前によく調べておく必要があります。

認可外は保育料が高いイメージがありますが、認可の保育料も自治体によっては最高階層の3歳未満児で7~8万円にもなり、決して安くありません。世帯所得が高く最高額もしくはその近辺の額を負担する家庭の場合、認可外のほうが保育料が安いというケースはよくあります。

さらに、認証保育所など自治体が補助する認可外保育施設の利用者に対して「利用者補助」(利用者に直接補助を給付する)を出す自治体が多くなっています。ただし、「利用者補助」にも所得制限が設けられていたり、認可との差額を出すことになっていたりして、応能負担的な考え方がふえつつあります。

【練馬区の認可とある認証保育所との比較・0歳児の場合】
認可の保育料最高額:57,500円(保育標準時間、1日11時間、週6日まで)
区内のある認証保育所の保育料:61,000円(1日11時間、週5日利用)
……利用者補助20,000円を差し引くと、実質41,000円

認可の第2子以降の減免制度は大きい

このように所得の高い世帯の第1子保育料は、認可と認可外で逆転現象が見られるわけですが、第2子以降の保育料になると、認可のほうが圧倒的に割安になります(ただし同時に在籍することが条件)。

認可では、第2子保育料は半額に、第3子以降の保育料は無料になる軽減措置がとられています。働く親の間では、これがあるおかげで2人目、3人目が産めると言われています。自治体によって、第1子が小学生でもOKだったり、第2子から無料だったり、所得に応じて軽減率を変えていたりなど、独自の制度を設けているところもあります。