「幸せの真実」8000人の女性のリアル
人の話に耳を傾ける、その姿勢の表れともいえるのが、ジェーンがプレジデント就任後に行なった「幸せの真実―The Truth About Happiness」という意識調査だ。対象は、日本を含めた世界15カ国の18歳以上の女性8000人。仕事・私生活・身体的審美意識の側面から、女性が見出す価値観と幸福感に関する多岐にわたる項目に迫ったもので、エモーショナル・コネクションのベースとなるユニークな調査である。
この調査で、日本が他国と比べて、ポイントに大きく差が出た2つの結果を紹介しよう
Q1.“あらゆる望みを叶えようとする”ことは、多くのプレッシャーを伴う――
この問いに賛同した女性は世界平均で63%にのぼった。アメリカやイギリスでは77%と高く、中国、韓国も約70%と、米英に次いで高い数値となっている。これに対し日本は25%。プレッシャーを厭わず、思うままに望みを手に入れることが幸せだ、と柔軟に生きる日本女性の横顔が見える結果だ。
Q2.“私は美しい”と思うか――
この問いで「YES」と答えた女性は、世界平均68%。もっとも自己肯定感が高かったのはアラブ首長国連邦の91%、次いで中国73%、韓国58%と続く。そして日本はなんと、18%で最下位。謙遜が美徳の国とはいえ、自身の美に対して否定的な結果となった。
「私たちの役割は、女性に内在する美しさを引き出すこと。その美しさが自信や自己尊厳に繋がると考えています。日本の女性は、私の目から見てとても美しい。もっと自信を持っていいと思います。もしかすると、日本女性の自己評価が低かったのは、美に対して貪欲で上昇志向が強いからかもしれません。クリニーク製品に対するフィードバックでも、日本女性からは厳しい意見が挙がりますから」