中学受験をさせる場合、夏期講習には30万円必要!?

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小学生の夏休みのすごし方 費用と時間の例

一方、中学受験を目標とする子どもたちにとって、夏休みはまとまった時間を学習にあてられる大事な時期。進学塾で有名な四谷大塚の場合、小学5年生の夏期講習は13時10分~18時45分と約5時間半(休憩時間含む)なのに対し、小学6年生は9時~16時50分(休憩時間含む)と、ほぼ1日勉強漬けとなります。その分、費用もかかり、小学5年生では16日間とテスト2日で9万5000円(税込)の料金が、小学6年生になると、20日間とテスト2日で17万8000円(税込)かかることに。

塾によっては、それに加えて、夏期集中合宿で約10万円、科目ごとに弱点克服、集中講座などと、さまざまなオプション講座が選択できるため、あっという間に30万円以上というすごい金額になってしまいます。

中学受験をする場合は、このあとも後期の塾代、直前講習、受験費用に、入学後の学費など、これからもお金のかかることばかり。受験対策でお金を使いすぎて、入学後に学費が払えなくなることがないように、親も計画的に準備していく必要があります。

お金をかけるばかりがいいわけではありません。公立の図書館や博物館なども大いに利用して、調べ方、学び方を身につけさせるのもいいですね。

40日あまりある夏休みは、子どもにさまざまな経験をさせてやれる機会でもあり、日頃できない勉強ができるいい機会でもあります。安全には十分に気を付けて、子どもたちの楽しい時間が、より充実したものになるよう、親はサポートしていきましょう!

※各学習塾の夏期講習の費用と時間は、ホームページなどに掲載されているものを参照しました。

フリーライター 生島典子(いくしま・のりこ)
投資信託の運用会社、出版社勤務を経て独立し、2004年よりライター・編集者として活動。子育て、家計、住まい、働き方などが主な執筆テーマ。好きなことは、出産と住宅ローン。3人の子どもを助産院で出産した経験あり。