肩身の狭い者同士で強まる絆
しかし、私は何も非喫煙者が受動喫煙してまで、そこまでする必要はないと考えます。
そもそも、なぜタバコ部屋で喫煙者同士が結束を固めているかというと、心理学的に秘密の共有は親密度を高める効果があるからだと思います。
筆者はつい最近禁煙したものの長らくスモーカーでしたので分かるのですが、今どき、喫煙者は本当に肩身が狭い。
喫煙者の多くが、タバコなんていう害悪しかないものにハマり、それなしではいられない中毒になっている自分が内心、嫌で仕方がないはずです。
喫煙所はいわば、そんな脛に傷持つ者同士が肩を寄せ合う場。人には言えない不倫の恋が盛り上がるメカニズムと似て、絆が深まるのは必然です。
だから、非喫煙者が煙草も吸わずにタバコ部屋に入り込むのは、スモーカーからしたら、治外法権を侵されるようでかえって不快なのではないでしょうか。