半数の人が袖丈が合わず幼く見えている
人に会ったとき、その人に関して最も多く目に入る情報は見た目だ。だからこそ、ビジネスの場で、「仕事ができる人」に見えることは大事である。
よく言われるポイントは靴を磨くこと、パンツの折り目がピシッと入り、ジャケットなどがヨレておらず、シャツの襟が汚れていない、つまりだらしなく見えないこと。さらにプロに聞くと、意外な盲点もある。そして、きちんと見えるためには衣服の管理も大事だ。衣替えシーズンの今、仕事で信頼される服装とその管理法について、改めて見直してはどうだろうか?
スーツスタイリストでレアリゼスタイル社長の三好凛佳さんは、「初めて会った人の情報として最も多いのが、洋服も含めた見た目。例えばマネジャークラスの人がよれたジャケットを着ていると、この人は自分を客観視できていなさそうだから、仕事についても細かい配慮が行き届かないのではないか、という不安につながってしまいます」と話す。
三好さんは、ファッション・身だしなみ研修で企業に出向いた際に気づく具体例として、受講者の半数はジャケットの袖の長さが合っていない場合がある、と指摘する。
「既製服の店で、一番自分に合ったサイズを選んではいらっしゃるのですが、実は袖丈が長い。たまに短い人もいます」と三好さん。「袖が長過ぎると幼く見られやすい。買うときに袖が長いなと思ったら、直せるかどうか販売員に聞いてみてください。また、量販店でもリーズナブルにサイズを調整できるパターンオーダーがありますので、そうしたサービスを利用するのもよいと思います」。
信頼される服装の基準とは
ネクタイを締めたスーツの場合は、シャツは1.25センチ出る長さならきちんと見える。判断が難しいのは、袖の長さに決まったルールがないビジネスカジュアルが広がっていること。女性のビジネスウエアも同じく決まりがない。
基準がない時代に信頼される服装にするコツを三好さんは、「得意先よりちょっとフォーマルにすること。同じぐらいのドレスコードの洋服を着ている、ジャストサイズである、清潔感がある、と見られれば、『話してわかる人』『信頼できる人』と思ってもらいやすいです」と話す。
冬はセーターを着ると暖かいものの、カジュアルに見えやすい問題がある。しかし例えば、ジャケットの下などにカシミヤなど編み目が細かいセーターやベストを着れば暖かく、機能性素材を使ったインナーも薄手で効果があるのでくだけた印象を与えずに済むと三好さんは言う。