親を大切にすることと自立は両立する
結婚相手の実家が経済的に豊かで、愛情深いことは、結婚後の心強い支えになりうる。夫婦への援助を惜しまない両親なら、ありがたいと感じる場面も多いだろう。
ただ、新しい家庭を持つなら、相手に自立心があるかは確かめたい。
もし、相手が何よりも自分の実家を優先し、親の考えがいつも正しいと思っていたらどうか。夫婦の意見が親と食い違ったとき、あなたの思いが置き去りになりかねない。
相手は、結婚後の親との距離感を、あなたと二人で決められるか。自分の身の回りのことを自分でできるか。そして、二人の家庭を優先する覚悟があるか。普段の会話から疑問が生まれるようなら、交際終了を恐れず、踏み込んだ話をしてほしい。
親を大切にすることと、自分たちで家庭を築くことは両立できるはずだ。
43歳男性が実家を出て半年で成婚
結婚相談所の婚活では、一人暮らしの経験が、自立しているかを考える手がかりの一つになる。
実家で母親と二人暮らしをしていた、43歳の初婚男性がいた。彼はお見合い相手から「一人暮らしの経験はないのですか?」と聞かれることが多く、婚活がなかなかうまくいかなかった。彼は父親を早くに亡くし、母親を一人にするのが気がかりで、実家を出られなかったのだ。
婚活を始めた彼は、一人暮らしの経験がないことを相手に気にされていると感じた。そこで、母親と離れて暮らすことにした。引っ越し先は、実家と同じ沿線で、駅でいうと5つ先。母親も息子の自立を喜んだ。一人暮らしを始めた後はお見合いの機会も増え、彼はわずか半年で成婚退会に至った。
婚活で大切なのは、単に一人暮らしをしているかどうかだけではない。大事なのは、親を大切にしながら、自分の人生に責任を持てるかどうかだ。そして結婚後は、パートナーと新しい家庭を築く覚悟があるかどうかである。
彼の場合は、親との距離を自分で決め、一人暮らしを始めた。その一歩が、幸せをつかむきっかけの一つになったのだ。
1964年生まれ、株式会社ロックビレッジ取締役。ウエディングに特化した広告代理店を30年以上経営のかたわら、婚活サロンを主宰。世話好き結婚カウンセラーとして奔走。著書に『余計なお世話いたします 半年以内に結婚できる20のルール』(集英社)がある。
