約1000人が空港で愛子さまを歓迎

たしかに、愛子内親王の最近の活躍はめざましい。11月には単独でのシンガポール訪問も予定されている。

愛子内親王が多くの公務をこなしているのは、皇族の数が全体として減少していることも一因になっているであろう。なにしろ愛子内親王は、皇族のなかで秋篠宮家の悠仁親王に次いで若い。公務において、さまざまな体験をすることは、若い世代にとって新鮮なことで、そこに喜びも見いだしやすい。

伊勢神宮参拝のため宇治山田駅に到着した悠仁さま(2025年9月7日)
伊勢神宮参拝のため宇治山田駅に到着した悠仁さま(2025年9月7日)(写真=リニー1佐/CC-BY-SA-4.0/Wikimedia Commons)

しかも、愛子内親王は各地で大歓迎を受けている。現代の皇室は、国民の広範な支持によって支えられている。鳥取空港では、約1000人がその到着を歓迎したという。

娘はしっかりと成長し、自分の後を託すことのできる人材に育っている。それ以外に父としての天皇が望むとしたら、娘を慈しんでくれる結婚相手が現れることであろう。これも親なら誰もが思うところである。

改正皇室典範が生む「親子の壁」

今回施行される改正皇室典範によって、令和の時代の皇室は、これまでにない新たな状況を迎えることになる。

しかし、今上天皇としては、今回の法改正について複雑な思いを抱かざるを得ないであろう。

愛子内親王が結婚した後、皇族としての身分を保ち続けたとしても、配偶者となる男性は、一般国民のままで皇族になるわけではないからである。現在の天皇の場合、皇太子であった時代に結婚しているが、配偶者となった現在の雅子皇后は、それを機に皇族となり、それからは、皇室の一員として数々の活動を展開してきている。

現代における結婚は、たとえ皇族であったとしても、結婚する当人同士に愛情がなければ難しい。ただ、皇太子の立場にあれば、皇太子妃を得ることで、その活動の幅を広げたい。併せてその思いもあったことだろう。

ところが、愛子内親王が結婚し、配偶者を得ても、そうはならない。さらには、その間に生まれた子どもも、父親と同様に、皇族にはなれないのだ。そこに生じるのは「親子の壁」である。

そんな中途半端な結婚を、娘にさせていいものかどうか。天皇としては深く悩むことであろう。実際にそうした事態になってみなければ、どういうことになるのかわからない。それについての国民の受け取り方も未知数である。