お湯の中で動かすだけで効果的

〈水中うちわあおぎ〉は、お風呂の中で前腕を動かすことで、肩の腱板筋群にほどよい刺激を与える体操です。前にいる人をうちわであおぐように、腕をやさしく動かします。

この体操では、水の抵抗を利用します。何も持たなくても、お湯の中で腕を動かすだけで、肩まわりの筋肉にやさしく負荷がかかります。

浴槽の形や大きさによっては、やりにくいこともあるかもしれません。その場合も、無理に大きく動かそうとしなくて大丈夫です。前腕がお湯に入り、肩に痛みが出ない範囲で小さく動かせれば、それで十分です。

お風呂では、体が温まって全身の血流がよくなります。緊張していた筋肉もほぐれやすくなります。湯船につかるだけでも体はリラックスしますが、そこにこの小さな動きを加えることで、硬くなった肩まわりを無理なくゆるめていくことができます。

〈水中うちわあおぎ〉は、「お風呂に入ったらやる」と決めておくと、習慣にしやすい体操です。お湯のほどよい抵抗で、ほんの少し押し返されるような感覚があり、これが意外と気持ちいいのです。

お湯の力を借りて、リラックスしながら、肩をいたわる時間にしてください。毎日少しずつでも続けることで、肩のこわばりがゆるみ、動かしやすさにつながっていくはずです。

“うちわ1本”使って椅子でもできる

お風呂以外でも、肩まわりをやさしく動かしたいときは、〈椅子でうちわあおぎ〉体操をおこなってください。水の抵抗の代わりに、うちわで空気をあおぐときの軽い抵抗を利用します。

用意するのは、うちわ1本です。うちわがなければ、扇子やクリアファイル、段ボールなど、空気を受けて軽い抵抗がかかるもので代用できます。

【〈椅子でうちわあおぎ〉体操】

(1)うちわの柄ではなく、扇の付け根を持ちます。椅子に腰をかけ、背筋を伸ばし、脇を締めて、肘を曲げます。手首を動かさず、肘から先を、床と平行になるように外側へ振ります。

(2)それを内側へ戻します。パタパタとあおぐように1分。少し風が起こるぐらいの強さで続けます。

(1)(2)をもう片方の肩もやりましょう。