「ルーツ」を調べて発見した自分自身

最近、私は自分のファミリーヒストリーをまとめています。自分のルーツを知りたくなったのです。

調べてみると、母方の祖父は愛媛県の松山で高校の数学教師をしており、父方の曽祖父は仙台藩で初めて和算塾を開いた人物でした。

どうりで子どもの頃から私は数学が得意なわけです。祖先からの贈り物である理系の才能に恵まれ、医学部に進み、医師を目指したのも、今思うと不思議な力、運命に導かれたのだと感じます。

私の選んだ医師としての道は、多くの方々のサポートがあってこそ。一人では進んでこられませんでした。私の生き方の、何か一つでもだれかの心に響くものがあれば幸せです。

診療中の天野医師
診療中の天野医師(出典=『84歳、現役女医のひとり暮らし』(世界文化社)

人間関係のストレスをためない思考法

高齢期からは、「好きなことをやる」「嫌なことはスルー」「無理しない」を心がけることが肝心。ワクワクする楽しいことは、脳によい刺激を与え、脳の働きを若々しく保つことができます。

今のうちにやりたいことや好きなことをどんどん行動に移し、脳を活性化しましょう。また、嫌なことや気が進まないことは、やらないと決めましょう。

高齢者は真面目で、「ねばならない」思考にとらわれている人が多いと感じます。我慢や無理を上手に手放し、心と体の負担を軽くしましょう。

ところで、私は周囲から「いつも感情が安定していますね」とよくいわれます。生来、「我が道を行く」タイプの性格で、メンタル的にいつもフラット。嫌なことや理不尽なことをいわれても、激昂したり落ち込んだりといった気分のアップダウンはありません。

また、「世の中にはいろいろな人がいる」「他人を変えることはできない」と割りきっていますから、人間関係でストレスがたまることもほとんどありません。

そのようにいうと、「私は天野先生みたいに強くないから無理です」といわれます。でも、周りを気にして忖度したり、自分を後回しにしたりする生き方を長年続けていると、心も体も必ず悲鳴を上げるでしょう。