睡眠不足→ストレスホルモン→甘いもの

睡眠時間と脳は、密接な関係があります。睡眠不足だと脳の働きが鈍り、萎縮が早まります。そしてまたこの睡眠不足が、メタボ(メタボリックシンドローム)の原因となる脂肪の蓄積にも関わっているのです。

まずレプチンという食欲抑制ホルモンや、グレリンという食欲増進ホルモンの分泌が正常に行われなくなることがあります。さらに、コルチゾールというストレスホルモンも分泌されます。すると、甘いものを求めたり、脂肪を溜めやすくなったりします。

また、ある調査では、睡眠不足時は「気が大きくなり、慎重さを欠く判断をしがちになる」という結果も報告されています。つまり、睡眠不足は、食欲に任せて不摂生な食生活をする要因となるのです。このような生活を続ければ、内臓脂肪が蓄積し、メタボになるというのは容易に想像がつきます。

メタボとは、心臓病や脳卒中などの生活習慣病の前段階の状態のこと。中年以降のメタボは、若い頃に比べて大病につながるリスクが高くなるため、深刻に向き合う必要があります。健康な体を維持するためにも、睡眠の質と量にこだわりましょう。

怒りっぽい人の脳で起きている「異変」

中年を過ぎて、妙に怒りっぽくなった、という人の話を聞きます。原因の1つに、海馬の萎縮が考えられます。

「快・不快」などの感情を司る扁桃体が過剰に反応すると、喜怒哀楽が激しくなります。そうならないようにブレーキをかけるのが、扁桃体の隣にある海馬です。

海馬は、加齢や長期的な睡眠不足などで萎縮します。働きが弱ると扁桃体を制御できなくなります。その結果、相手を思いやる気持ちが薄れたり、キレやすくなったりするというわけです。