睡眠不足をごまかす方法は存在しない
睡眠学の権威である柳沢正史教授によれば、成人では1日7時間眠ることが必要であり、短時間の睡眠でごまかす方法は残念ながら存在しないのだという。筆者の場合は5時間程度寝ると目が覚めてしまい、7時間はどうしても眠れないと思っていた。
しかし、先日たまたま運動した日にはぐっすりと7時間寝てしまい、頭も1日すっきり冴えて仕事の効率も上がったと感じた。何のことはない、単なる運動不足であったらしい。十分な運動と睡眠の時間を確保するのは、現代人にとってなかなか難しいことではあるが、健康と能率向上のために試してみる価値は十分にありそうだ。
半世紀で200倍に増えた100歳以上
厚生労働省は毎年老人の日に、100歳になった人に記念品として銀杯を贈っている。しかしこの杯は、2016年に純銀製から銀メッキに変更されることとなった。理由は単純、対象者が増えすぎたのだ。この制度が始まった1963年には、100歳到達者は全国でわずか153人に過ぎなかった。しかし2018年には、なんと3万2241人が節目の日を迎えている。百寿者は、半世紀余りで200倍以上にも増えたわけだ。
となると、この先も寿命は延び続け、やがて人間は130歳、150歳と生きられるようになるのだろうか。最近の研究によれば、残念ながらそううまくいきそうにはないらしい。
20世紀には、医学の進歩や衛生環境の改善などにより、先進国の平均寿命は大幅に延びた。しかし近年、この向上のペースには翳りが見えつつある。米国の研究者ヤン・ファイフによれば、最高寿命もどうやら1990年代で頭打ちになっているという。
20世紀初頭の世界最高齢記録は110歳だったが、これが115歳に達したのは1986年になってからだ。その後、ジャンヌ・カルマンが122歳に達したが、この数字には疑義を投げかける研究者もいる。21世紀に入ってからは、日本の田中カ子の119歳107日が最高齢記録となっている。

