それでも親が話してくれない場合は、年金が振り込まれる口座の残高推移が一つの手がかりになります。1年間遡ってみて、年金が入る前の残高に余りがある状況が繰り返されているなら、年金だけで生活できている可能性は十分に考えられるでしょう。このとき、もし思いもよらない結果に直面したとしても、ご自身の価値観にあてはめて親を責める行動は慎んでください。
帰省時には「親の不安」に寄り添って
めったにない帰省で、しかも限られた時間の中ですべてを把握するのは難しいかもしれません。ただ、親には誰にも話せない不安があり、それが劇薬の服用を後押ししてしまうことがあります。しかも一度口にしてしまうと、元の状態には戻せません。だからこそ、親側の目線に立ってみてください。
親が一人で抱え込まない体制づくりが大切です。「必要なお金はいくら」で「どんなシーンで必要になるのか」を一緒にクリアにすることを目指していく。そうした姿勢から入ることをおすすめします。
小さな気づきかもしれませんが、親のこれからの暮らしの安心につながる糸口が見えてくるはずです。
※記載内容は執筆時点(2026年8月)の情報です。制度や法令は変更される場合がありますので、ご検討の際は最新情報をご確認ください。
愛媛県在住。人生の意思決定に伴走する専門家。証券会社・保険ショップ勤務を経て独立し、商品を販売しない完全フィーベースの独立系FPとして活動。教育費・住宅・老後資金・相続まで、家計を「暮らしを経営する営み」と捉える生活経営の視点で幅広く伴走する。なかでも「お金の話になると夫婦でうまく話せない」という悩みに寄り添い、お金を対立の種ではなく、二人が分かり合う糸口に変えていく「夫婦関係 × 生活経営」に多く立ち会う。それぞれのライフデザインに照らしながら、夫婦で描く戦略づくりに伴走する。全国からオンライン相談に対応。