燃料危機でもプーチンが失脚しないわけ

中東情勢の悪化などを受けて、ガス代・電気代が全国で値上げされました。自動車価格や燃料費の高騰も続く今、各国のエネルギーの動向を知ることは、生活防衛のためにも重要です。本稿では、原発や電気自動車などを糸口に、世界の最新のエネルギー事情がわかる記事を厳選しました。

1本目は、三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査部で欧州経済の分析を担当する土田陽介さんによる、イタリアのエネルギー事情のレポートです。「全原発閉鎖」というかつての政治的決断は、イラン発のエネルギーショック下でどのような事態を招いているのでしょうか。ドイツにも共通するジレンマと“大きな代償”を詳しく説明します。

2本目はフリーライターの青葉やまとさんが、ロシアで起こった深刻なガソリン不足について解説します。世界有数の産油国でありながら、外国からガソリンを輸入するまでに追い詰められたロシア。国内の供給の不均衡や、それでもなおプーチン政権が盤石とされる最大の理由にも迫ります。

3本目は、評論家の白川司さんによる、中国EV市場のリスクにフォーカスしたレポートです。ガソリンの高騰でEVを検討している人もいるかもしれません。しかし白川さんは、急成長を支えるカラクリには“巨大な時限爆弾”が潜んでいると警鐘を鳴らします。

激動の世界情勢、新興産業の危うい資金繰り、そして私たちの生活まで。バラバラに思えることも、多角的な視点で見れば点と点がつながります。物事の関わりを正しくつかむことは、ビジネスに求められる判断でも役に立つはずです。

日本は原発を手放さなくてよかった…36年前に全原発を閉鎖したイタリアが、いま支払っている"大きな代償"

(2026年5月2日公開)

日本は原発を手放さなくてよかった…36年前に全原発を閉鎖したイタリアが、いま支払っている"大きな代償"
モンタルト・ディ・カストロのアレッサンドロ・ボルタ発電所(写真=Hengist Decius/CC-BY-2.0/Wikimedia Commons)

イラン発のエネルギーショックを受けて、イタリアでも原発回帰に向けた動きが加速している。イタリアは1986年に当時のソ連(現ウクライナ)に発生したチェルノブイリ原発事故を受けて、国内に4基あった原発を1990…<続きを読む>

 

プーチンのせいで給油に39時間待ちの大行列…産油大国ロシアで起きているソ連時代への"悲惨な逆戻り"

(2026年7月31日公開)

エアコンでも冷蔵庫でも照明でもない…猛暑の電気代削減のために専門家が「真っ先に手をつけて」と勧める場所
プーチン大統領は、艦隊司令官から安全保障情勢と現在の任務に関する報告を受けた(2026年7月26日)(出所=ロシア大統領府(kremlin.ru))

世界有数の産油国の一つ、ロシアでガソリン不足が起きている。給油に39時間待ちの大行列ができ、83ある地域の半数以上で販売制限が敷かれた。配給券がなければ給油できず、ナンバープレートの数字によって給油日を…<続きを読む>

 

BYDの「快進撃」はインチキだった…習近平も後戻りできない「隠れ負債7兆円超」を生んだ中国EV産業の末路

(2026年6月27日公開)

BYDの「快進撃」はインチキだった…習近平も後戻りできない「隠れ負債7兆円超」を生んだ中国EV産業の末路
※写真はイメージです(写真=iStock.com/Alfribeiro)

なぜ中国EV市場は急成長できたのか。評論家の白川司さんは「圧倒的な価格競争力のおかげだが、中国国内で繰り広げられる値引き競争によって、王者BYDにも陰りが見えている。さらにBYDの資金繰りには大きな問題があることが指摘されている」という――。<続きを読む>

 

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