悠仁さまの結婚相手にも「プレッシャーがかかる」

「愛子天皇の支持率」ではなく、「女性天皇を容認する人が7割くらいいる」という話で、これも「まぁ、落ち着け」だ。中曽根さんは、皇族数確保に関する衆参両院の全体会議に出席していた自民党代表者の一人だ。そういう立場の人が、それくらい愛子さま人気を意識している。その証しでもあるだろう。

この発言が報道された翌日、中曽根さんは自民党本部で「皇室典範を根本的に変えれば別だが、今の皇室典範や国会の議論において愛子さまが天皇陛下になることはないということを申し上げた」と釈明したそうだ。え、自民党はこの間、皇室典範を根本的に変えようとしてきましたよね、と7割くらいの人が思ったはずだ。とにかくこの人、天然なのか確信犯なのか、「まぁ、落ち着け。ちょっとじっくり話しよか」のオンパレードなのだ。

自民党本部で記者団の取材に応じる中曽根弘文憲法改正実現本部長=2026年6月29日午後、東京・永田町
写真提供=共同通信社
自民党本部で記者団の取材に応じる中曽根弘文憲法改正実現本部長=2026年6月29日午後、東京・永田町

「結婚する人がいない」への釈明は、「世間の期待が高く、個人的な心配を述べた」のだそうだ。なぜ愛子さまだけが心配なのか、悠仁さまはもとより、旧宮家からの養子だって、「結婚する人がいない」リスクはすごく高いだろう。その理由ははっきりと、「男性のお子さんを産まなきゃならないっていうすごいプレッシャーが(結婚相手に)かかる」から。

悠仁さまも旧宮家からの養子もそこに生まれた男子も、結婚相手にプレッシャーがかかるのは自明で、その根本原因たる「男系男子による皇位継承」を激しく推し進めようとしているのは自分たち。ということがわかってないとしたら、そちらの方が不思議だ。

高市政権はガン無視、維新もあっさり合意

ただし私の中で、中曽根さんがMVPになるかもしれないという期待もあった。愛子さまという一人の若い女性(24歳だ)の結婚について相手がいるだのいないだの、何の関係もない一人の老人(80歳だ)が口を出す。余計なお世話を通り越し、失礼極まりないから国民の怒りも爆発し、さすがの高市政権も皇室典範改正をためらったりするのでは、と思ったのだ。

SNS上では「中曽根議員は辞職すべき」といった投稿も飛び交い、国民の怒りは爆発していた。が、高市政権はガン無視で、唯一の波乱要因は自民と連立を組む日本維新の会だった。

「養子の年齢は15歳以上」という改正案に反対、「制限をなくすべき」と主張していると報じられていた。「どっちにしたって養子案はあり得ないけど、身内同士でゴタゴタしているうちに改正案が流れちゃう?」と夢想したりしていた。が、麻生さん(と小林鷹之政調会長)と会談した維新の藤田文武共同代表はあっさり「15歳以上」に同意、30日午後には閣議決定されてしまった。ボスに呼ばれたら、すぐ改心。維新、へなちょこすぎる。

(参考:朝日新聞「皇室典範改正案を今夕閣議決定へ 麻生氏と藤田氏が原案どおりで合意」)