本文より先に「おわりに」を読む
【(5)「おわりに」:著者が本当に伝えたかった核心が感じられるか】
小説の場合、結末を先に読む人はいないでしょう。しかし、ビジネス書では本文より先に読むべきです。「おわりに」には著者の思いが最も濃く詰まっています。なぜこの本を書いたのか。誰に届けたいのか。読者にどんな行動をしてほしいのか。ときには、本文では語りきれなかった本音や、失敗談、覚悟まで書かれていることがあります。
脳は予測する臓器です。人は、結論の見えない話にストレスを感じます。会話でも「何が言いたいのか分からない」とイライラしますよね。読書も同じです。この本は、どこへ向かうのか。何を伝えたいのか。それが分かれば、安心して読み進めることができます。
だからこそ、「はじめに」「目次」「おわりに」に目を通し、あらかじめ全体像をつかむ。これだけで、読書のストレスは大きく減ります。
書店で本を選ぶときもタイトルのインパクトや話題性だけで決めない。前述した5項目を確認してから判断する。それだけで時間とお金を無駄にする失敗は、格段に減ります。
ただし、ただしです! 迷ったら、買う。本との出会いは一期一会です。次に来たとき、その本が棚にあるとは限りません。たとえ今すぐ読まなくてもいい。積読して、あなたの手元にあること自体が未来を変えるきっかけになります。
「YouTubeの要約動画」を参考にする
本を購入する前にYouTubeなどの動画で内容をチェックし、そこで「読んでみたい」と興味を持ったら本を手に取る。これは忙しい人ほど取り入れやすい、現実的な本の選び方です。
ただし注意点があります。要約動画は必ずしも著者の主張そのものとは限りません。要約者の解釈や価値観が、無意識のうちに混ざっていることがあります。その結果、著者の意図とは違う形で理解してしまう可能性もあります。
さらにもう一点。購入の判断のために視聴するのはいいのですが、動画を視聴するだけで満足してしまうことです。
動画の最大の弱点は立ち止まれないことです。音声は心地よく流れ、次々と情報が押し寄せてきます。考える前に内容は通り過ぎてしまいます。1.5倍、2倍と倍速にしていると尚更です。