若年層もシニア層も捉えるニーズとは

冷凍食品の消費は、若年層からシニア層でも活況です。

書影
株式会社インテージ『なぜ日本人は、それを選ぶのか? データで読み解く時間とお金の使い方』(朝日新書)

単身・共働き世帯で調理の時間をなかなか取れない生活者にとってだけではなく、加齢とともに調理の負担が重くなってきている生活者にとっても、電子レンジで温めるだけで準備できる冷凍食品は生活の支えとなっています。

とりわけ好調だったワンプレート冷食は、洗い物を減らせることから、準備だけではなく片付けの手間も削減できます。

コスパや栄養バランスにも優れていることから、「簡便化」「節約」「健康」のすべての点で魅力的な商品であるがゆえに爆発的に市場を伸ばしたと言えるでしょう。

また、冷凍ブロッコリーの好調を支えていたのは若年層男性。

健康というとシニア層が重視している印象もありますが、健康から派生する体づくり・美容は若年層の関心が高い分野です。

このように、若年層からシニア層までニーズの違いを捉えながらも幅広く需要を取り込んでいくことが、市場の成長には欠かせないのではないでしょうか。

文=市場アナリスト 木地利光

株式会社インテージ(かぶしきがいしゃ・いんてーじ)
マーケティングリサーチ会社

1960年に創業。インテージグループは、日本のみならずアジアNo.1(*)のマーケティングリサーチ会社であり、生活者の意識・行動データを長年にわたり蓄積・分析している。全国規模の消費者パネルデータや各種調査を通じて、消費・メディア・社会意識の変化を定点観測し、企業・行政・研究機関にも知見を提供。事業ビジョンとして「Create Consumer-centric Values」を掲げ、生活者中心マーケティングの実現・支援に力を尽くしている。本書では、同社が長年培ってきたデータと分析知をもとに、現代社会の実像を読み解く。  *「ESOMAR’s Global Top-50 Insights Companies 2025」に基づく(グループ連結売上高ベース)