マッチョたちが買い支える冷凍野菜のキング
冷凍ブロッコリーで特に人気なのが、プライベートブランド商品や大容量タイプのようにコスパを訴求するもののほか、オーガニックで安全・安心を訴求するものなどさまざま。
ブロッコリーにはビタミンやミネラルなどの栄養が豊富という特徴があり、新鮮な状態で急速冷凍することで栄養価を維持しやすいのも人気の理由として挙げられます。
「インテージSCI」から、冷凍ブロッコリーの購入金額24年対17年比を性年代別に比較すると、10~20代男性が7倍超と圧倒的でした。高たんぱく・低カロリーで筋トレ食としてよいとされていることから、普段家で料理することの限られる若年層男性からも人気となっていると考えられます。
冷凍食品が象徴する3つのキーワード
本書『なぜ日本人は、それを選ぶのか?』では、「簡便化」「節約」「健康」という3つのキーワードで食卓の変化を見てきました。
メニューの種類数が食卓全体で減少しているのは、簡便化の流れを表していました。種類数の減少だけではなく、主菜では下準備に手間のかかる魚から肉へのシフトがうかがえました。人気のおかずメニューである肉野菜炒めで使用する野菜が減少していることからも、簡便化が進んでいることがわかります。
一方、ヨーグルトやナッツ類、チョコレートといった健康志向にフィットする食品にけん引されて、デザート・菓子だけは食卓登場回数が増えているという変化もありました。
この3つのキーワードはさまざまな変化の背景となっていましたが、殊に、急速に成長した冷凍食品は、これらの3つの需要を取り込んでいる象徴的な存在であると言えます。