自慢屋に「墓穴」を掘らせる
話し相手にほらを吹く傾向があるなら、スマートな対応の仕方がある。
相手に大言壮語してもらい、正体を暴くのだ。
あなたは相手に言い返さずに、「うわあ、すごいですね。そんなこと、私にはできないな」「そのためにどれくらいトレーニングしたのですか?」「ものすごいお金がかかったんでしょうね」と、感心しているように見せかける。
そう言われると、相手は急におとなしくなるか、ますます調子づくかのどちらかだろう。
前者であれば、そのままふつうの会話が続くが、後者であれば、相手は恥さらし街道を突き進むことになる。
自分が体験した素晴らしい出来事を他人に話したところで、相手がその話題に乗らなければ、話し手は恥ずかしい思いをする。
そして、そのことに本人がまったく気づかず話しつづけているのであれば、そのままにしておけばよい。
尊厳のためなら「強い言葉」で自己主張
自己主張をすることは、アンダーステイトメントにおいては重要だ。
なぜなら、自己主張が一種のバランスを生みだすからだ。
特に、控えめな振る舞いを好む傾向がある人は、どの場面で、どのような口調で話せばよいか、注意を払ってほしい。
あなたは敬意を示してもらわなければならないし、尊厳を奪われてはならない。そうでなければ、アンダーステイトメントの基盤が失われてしまう。
これは、相手との力の差が大きく、自分を適切に守れない場合にも当てはまる。あなたは相手に依存していて、相手の言うとおりにしなければならないのかもしれない。
そんなときにも、あなたは自分の尊厳を守ることができる。
相手にわからせるのだ。
自主的にやっているのではない、好きでしているのではない、強いられてやっているだけだ、とはっきり伝えるのだ。
それによって、ときには状況を変えることもできる。
相手は自分が望む状態を手に入れるかもしれないが、その代償に、自分が悪人であることを明かすことになる。
ドイツのマールブルクとミュンヘンにて文学、コミュニケーション学、政治学、音楽を学び、ミュンヘン大学にて博士号を取得。長年にわたり経営とコミュニケーションに関する書籍の執筆活動に勤しむ。主な分野は信頼、ミクロ政治、パワーゲーム、経営者のための心理学や経営バイオニクス(企業と経営者が自然から学べること)。ドイツ・バイエルン放送にてラジオ番組の制作に携わる。また、大企業において数多くの講演をおこない、基調講演者として人気を博す。講演者向けのコーチングやセミナーを提供。プレゼンテーションや講演、挨拶、モチベーションを高めるためのスピーチの準備や企画の支援など、幅広い分野で活躍。
