年収を妥協するだけでは不十分

ただもう1つ、同じ調査で注目すべきデータがある。それは、「未婚女性が結婚相手に求める最低年収」。

これを見ると、20~30代でユイさんのように「年収500万円以上」の夫を探す女性が、いずれも3割程度いる一方で、同年代の未婚女性で

◆年収400~500万円未満でもいい =33%
◆年収300~400万円未満でもいい =24%

と、「300~400万円未満」をOKとする声も、4人に1人。さらに「収入は問わない」「年収300万円未満」の合計も、1割強に及びました。

となると、「家事夫&イクメン」だけなら、比較的容易にゲットできても、年収面では「私も働くし、年収400万円未満の男性でいいや」と割り切ったところで、まだ3割以上の女性がライバルになる。

つまり、単に理想年収を“現実寄り”に変えただけでは、そう簡単に相手をゲットできない時代。当たり前ですが、やっぱり女性も別の形で“自分の強み”をアピールできないと、結婚が難しい。それぐらいの意気込みで、婚活サバイバルに臨みましょう。

では、イマドキの婚活女性は、どんな強みをアピールすれば……?

それはまた、別の機会にお話ししますね!

牛窪 恵
1968年、東京都生まれ。大手出版社勤務ののち、フリーライターとして独立。2001年、マーケティング会社インフィニティを設立。定量的なリサーチとインタビュー取材を徹底的に行い、数々の流行キーワードを世に広める。『アラフォー独女あるある!図鑑』(扶桑社)など著書を多数執筆する一方で、雑誌やテレビでも活躍。10月末『大人が知らない「さとり世代」の消費とホンネ』(PHP研究所)が発売に。財務省財政制度等審議会専門委員。