トイレに踏み台設置で便秘解消

工藤孝文(監修)・ホームライフ取材班(編集)『「免疫力が強い人」の習慣、ぜんぶ集めました。』(青春新書プレイブックス)
工藤孝文(監修)・ホームライフ取材班(編集)『「免疫力が強い人」の習慣、ぜんぶ集めました。』(青春新書プレイブックス)

体から速やかに出すべき便が腸にたまると、悪玉菌が勢いづいて、腸内環境が悪化しやすくなる。腸の健康を保つためには、できれば毎日、定期的に排便したいものだ。

排便を習慣づけるには、毎朝、同じ時間にトイレに座るようにするといい。無理にいきんではいけない。力を入れると交感神経が高まって、腸の働きが弱くなる。

すんなり排便できない人は、座り方をひと工夫。高さ20cm前後の踏み台の上に足を置くようにするのだ。こうしてトイレに座ると、上半身が前のほうに20〜30度傾く。直腸と肛門の角度がまっすぐの状態に近くなり、力を入れなくてもスムーズに排便できるようになる。

踏み台がなければ、ロダンの有名な『考える人』のポーズを取ろう。かかとを上げて前かがみになり、ひじを太ももに置く。この姿勢で、直腸の角度が良くなる。

毎朝“便秘知らず”になれる準備運動

毎朝、トイレに座って、首尾良く目的を果たす。そんな便秘知らずの人は、一種の準備運動をルーティンにしていることがある。

すっきりするための朝の習慣は、おなかのマッサージ。よくもんで腸を刺激し、便を動かすぜん動運動を促すのだ。

マッサージをするポイントは、大腸の曲がり角の部分。大腸は下腹部の中で、大きく四角い形を描きながら曲がり、肛門へと向かっている。

ヒトの消化器官
写真=iStock.com/CoreDesignKEY
※写真はイメージです

便がとどこおりやすいのは、左右の肋骨の下と、左右の腰骨のあたりにある四隅。そこで、その四隅を左右の手の指で順番につまんで、2〜3分ほどもみほぐしてみる。

それでもトイレに行きたくならなかったら、もうひとつのマッサージも試そう。下腹部に利き手を当てて、時計回りに大きく動かしながらもんでいく。焦って力をこめると、逆効果になる。ああ、気持ちいい……と思いつつ行うのがコツだ。

工藤 孝文(くどう・たかふみ)
内科医

工藤内科院長。福岡県みやま市の同医院で地域医療を行う。糖尿病内科、ダイエット外来、漢方医療を専門として、テレビや雑誌などでも活躍。著書に『痩せグセの法則』(枻出版社)ほか多数。