イカスミで免疫システムを活性化

イカをさばくときには、墨袋を丁寧に取り除くのが肝心。こう信じている人はこれから、イカスミのパスタを好んで食べる人を見習ってみよう。イカスミを使った料理をよく食べると、感染症や花粉症の症状が軽くなるかもしれないからだ。

免疫力を強めると思われるのは「ムコ多糖」といわれる成分。がん細胞を移植したネズミを使った弘前大学の実験では、何もしないと、数週間ですべてが死んでしまった。これに対して、ネズミにイカスミのムコ多糖を注射したところ、数回行った実験で、5匹中3〜4匹は必ず生き残り、再発もしなかった。

ムコ多糖をネズミに注射したのち、マクロファージを調べると、病原菌などの異物を食べる能力が8倍も強くなったという。イカスミに免疫力を強くする働きがあるのは明らか。さばくとき、墨袋を捨てるのはもったいない限りだ。

ミカンの「皮ごとスムージー」で免疫力強化

ビタミンCを大量に摂ると、かぜを予防できる。これはノーベル賞を受賞した米国のライナス・ポーリング博士による半世紀前の主張だ。いまでは、やや言い過ぎという見方もあるが、ビタミンCに高い抗酸化力があり、免疫力を強くするのは確かだ。

ビタミンCが豊富な食べものといえば、すぐに思いつくのがミカン。2〜3個食べるだけで、1日のビタミンCの推奨摂取量に達する。かぜの季節は毎日のように食べて、免疫力を強めるようにしたいものだ。

みかん
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早春になったら、よく洗ったミカンを皮ごと使って、ヨーグルトとスムージーにしてみよう。これはミカンの大産地、愛媛県で研究をする愛媛大学の提案。ミカンの皮には、花粉症を予防する有効成分が含まれているのだという。ヨーグルトにも同じような働きがあり、ミカンの皮とのダブル効果で免疫力を一層アップできるそうだ。