言葉を煮詰めて生んだフレーズ
この手法は、ずいぶん昔の話ですが、就職活動の面接にも応用しました。
面接では緊張するに違いないと予想していた私は、なるべく自分が一人で話す時間を減らそうと、短く、印象に残るフレーズを準備していました。
その1つが「人の幸せを自分の幸せとするセルフエンターテナー」という言葉でした。
私は自分が楽しいより、他人が楽しそうなのがうれしい。
そのお手伝いをテレビマンとしてできたら……と考えていたのですが、それをワンフレーズで端的に表したかったのです。
私はどんな業種を志望するのかを探る時にも、自分について徹底的に書き出す作業を行いましたが、なぜこの会社を志望するのかも徹底的に書き出しました。
その多くの言葉を煮詰めた末に、このフレーズが生まれました。
実際の面接では、自己紹介は短くできた上で、質疑応答では多くの質問をしていただき、なんとか乗り越えることができました。
意地悪な質問を想定する
伝えるための努力、もう1つは「意地悪な視点を取り入れる」ということです。
話すのが苦手な人は、想定していない質問に対してパニックになりがちです。
ですからなるべく多くの質問を想定し、準備しておくことが大切です。
その中に、意地悪な人だったらどう聞いてくるかという視点を入れておくのです。
最初に書いた通り、企画のプレゼンテーションや企業の会見では、厳しい質問が飛んできます。
私たちの日常でそんな状況はほとんどありませんが、「意地悪な質問がきたら」というフィルターを通しておくことで、守備範囲は確実に広がります。
意地悪な質問が思い浮かばないという方は、頭の中に、厳しめの上司、先輩、先生にご登場いただきましょう。
あの人だったらどんな質問をしてくるだろうかと考えてみてください。
これにより、どんな質問がきても大丈夫という自信が生まれ、実際のスピーチではその人なりに堂々とお話ができます。
また、せっかく用意した意地悪前提の想定問答を使わないことが物足りなく感じることもあります。
ここまでくれば、もう「苦手」ではなくなっているはずです。