インフレ、スタグフレーション、そして長期的な視点

現時点で、インフレが今後も続くのか、あるいは私が近い将来にやってくると読んでいる弱気相場の前後でどのようなことが起きるのかは明言できない。インフレが停滞する一方で経済が鈍化する兆しはすでに現れており、いずれ「スタグフレーション」(景気が停滞しているのに、物価が上がり続ける状態)に至る可能性は高いと考えている。スタグフレーションは、経済現象の中で最悪の組み合わせの一つである。

スタグフレーションが厄介なのは、政策当局が手を打ちにくいということ。景気を刺激すればインフレが悪化し、インフレを抑えようとすれば不況が深刻になる。つまり、どちらに転んでも苦しむしかなく、政府にとっても国民にとっても、本当に厄介な状態なのだ。それは、私たち投資家にとっても決して好ましい状況ではない。そのため、多くの投資家は「株価暴落後もインフレ局面が続く」と予想しているのである。