信長は「はげねずみ」とも呼んだ
なかには、猿とは異なる動物で秀吉の容貌を例える人物がいた。それが、豊臣兄弟が仕えることになる信長である。信長は秀吉の妻・おねに朱印状を与えているが、その中で秀吉のことを「はげねずみ」(禿げ鼠)と形容しているのだ。おねへの書状の中ではげねずみと呼んでいるからといって、信長が秀吉のことを常にそう呼んでいたかは分からない。猿とはげねずみ、両方の呼び名を使っていた可能性もあるだろう。
天正5年(1577)3月15日付の信長黒印状(細川藤孝・丹羽長秀・滝川一益・明智光秀宛)には「猿帰候て」との文言があり、この猿は秀吉を指すとも言われている(猿とは密偵を指すとの説もあり)。いずれにしても、秀吉は猿や鼠など、動物に例えられるような容貌をしていたことは間違いないだろう。よって、面会した人々に強烈な印象を残したと思われる。
ここから先は無料会員限定です。
無料会員登録で今すぐ全文が読めます。
- 30秒で世の中の話題と動きがチェックできる限定メルマガ配信
- 約5万本の無料会員記事が閲覧可能
- 記事を印刷して資料やアーカイブとして利用可能
- 記事をブックマーク可能