高血圧に直結する「塩分の取り過ぎ」
お正月は家族で集まり、おせちを楽しんでいる方も多いことでしょう。ただ、おせちには日持ちするようにと醤油や味噌など塩気の強い調味料を使った料理が多く、塩分の摂取量も普段より増えてしまいがち。食べる際は、塩分をとりすぎていないかどうかをちょっと意識してもらえたらと思います。
そもそも、塩分のとりすぎに注意が必要なのはなぜでしょうか。それは、生活習慣病のひとつ「高血圧」を招く可能性があるからです。高血圧は、腎臓病などの深刻な病気につながるリスクを高めると言われています。
塩分を摂りすぎると、体は血液の塩分濃度を薄めようとして、水分をため込み、血液の量が増えて血管への圧力(血圧)が高まり、血圧が高い状態になります。一方で、腎臓は、血液中の不要なものをろ過して不要なものを尿として排出する臓器です。
高血圧は、腎臓に負担をかけて排出する機能を低下させることにつながります。そのような状態になると、塩分(ナトリウム)も排出できなくなり、さらに血圧が上がるという悪循環に陥ります。高血圧や腎臓病の予防に減塩が重要と言われるのはそのためです。
では、どのくらい塩分をとったら「とりすぎ」になるのでしょうか。厚生労働省の食事摂取基準によると、1日の望ましい塩分摂取量は男性7.5g未満、女性6.5g未満。これは、一般的な精製塩なら大さじ1杯の半分にも満たない量です。無意識におせちを食べていれば、すぐに超えてしまいそうですね。
おせちの塩分ランキングTOP5
実際、令和6年国民健康・栄養調査によると、食塩摂取量の平均値は9.6gでした。塩分高めの調味料を使うことが多いためで、日本人は食塩摂取量の約7割を調味料からとっているとされています。
こうしたことを念頭に、おせちの塩分ランキングTOP5を見てみましょう。「あすけん」のメニューデータに登録されている一般的なおせち(関東風)のうち10品について、1食あたりの食塩相当量を参照し、その中で比較しました。
その結果、第5位になったのは「なます」。塩を振ってから甘酢に漬け込む料理ということで、1食分で塩分は1.0gです。