「最強おつまみ」だからこそ定番メニュー

「一番のおすすめは枝豆です。枝豆には少量の脂質、たんぱく質、繊維質が含まれています。たんぱく質は食欲を抑制し、食物繊維が血糖値の乱高下を防いでくれます。また、脂質を少量とり入れることで、胃の出口がゆっくり開き、糖質の吸収が穏やかになる効果も。

サラダもいいですが、食べる際はドレッシングを別にもらうとカロリーのコントロールがしやすくなります。もし種類を選べるのであれば、シーザーサラダドレッシングや胡麻ドレッシングのような乳化タイプより、和風ドレッシングやイタリアンドレッシングといった分離タイプのほうが使用量を抑えやすく、カロリーも控えめになるでしょう」(浅部さん)

枝豆は居酒屋の定番メニュー。低脂質・高たんぱく質の良質なおつまみの代表格なので、メニューにあれば必ず頼むようにしたい。サラダもドレッシング次第で摂取カロリー・脂質が変わってくる。店の繁忙期である年末年始は難しいかもしれないが、カロリーオフのため、ドレッシングを別にもらうという手は覚えておきたい。

枝豆
写真=iStock.com/bhofack2
※写真はイメージです

どうしても食べたいならお茶漬け・蕎麦

そして気になるのが「シメ」問題である。先に述べたように、アルコールは血糖値を下げる作用があるため、飲んだ後、どうしても「炭水化物欲求」がふつふつと湧いてくる。この欲求に打ち勝つための施策について、浅部さんは「飲んでいる途中に少量の糖質を入れるといい」と言う。

「血糖値は飲み会の後半で下がってくるので、半ばでおにぎりやポテトサラダなどの糖質を摂っておくと、シメの炭水化物欲求が緩和されます。ラーメンは糖質・脂質・塩分ともに多いですし、どうしてもカロリー過多になります。どうしてもシメを食べたいのであれば、お茶漬けや蕎麦にしましょう。もっとカロリーを抑えるなら、お麩入りの味噌汁という手もあります」

なるほど、飲み会の半ばで糖質を少量摂っておけば、シメに暴走しなくて済むのか。これはすぐにでも実践できそうだ。

とはいえ、年末年始は普段とは違う飲み会パターンが多く、人によっては5連チャンで飲み会なんて人も少なくない。連チャンとなれば、体重は増加の一途をたどってしまう。そう嘆くと、浅部さんは「連チャンだからこそ、飲む前後の工夫をしましょう」と具体的な指導をしてくれた。