モデルになったのはハーンの部下の女性

その女性、イライザ・ベルズランド(シャーロット・ケイト・フォックス)のモデルは、エリザベス・ビスランド(1861-1929)という。実際、ヘブンのモデルであるラフカディオ・ハーンとは、若い時期からたがいに影響をあたえ合った。

ジャーナリスト兼小説家、エリザベス・ビスランド
ジャーナリスト兼小説家、エリザベス・ビスランド(写真=『IN SEVEN STAGES: A Flying Trip around the world』より/PD US/Wikimedia Commons

ルイジアナ州のプランテーションに生まれたビスランドは、南北戦争で疎開したのちに実家が困窮。10代にして文筆の世界に足を踏み入れたが、そのきっかけは、ハーンが書いた記事を読んだからだったという。その後、タイムズ・デモクラット社という新聞社に記事を投稿するようになり、まもなくニューオーリンズの同社に赴いて入社する。そこで文芸部長を務めていたのがハーンだった。