顧客の声に合わせて味と容量の改良を

2つ目のポイントは、ターゲットを明確にした幅広いバリエーションを用意することだ。先に挙げたワントレーの商品なら、おろしハンバーグはヘルシー志向の人、ペペロンチーノは食べ盛りの子どもが対象になる。価格重視の人もいれば、品質重視の人もいる。

「ペペロンチーノとトマトソースハンバーグ」(240グラム298円)。ピリ辛のペペロンチーノ、トマトソースハンバーグ、フライドポテト・ホウレンソウの副菜がそろったワンプレート。
(左)写真提供=イオントップバリュ、(右)撮影=プレジデントオンライン編集部
「ペペロンチーノとトマトソースハンバーグ」(240グラム298円)。ピリ辛のペペロンチーノ、トマトソースハンバーグ、フライドポテト・ホウレンソウの副菜がそろったワンプレート。

従来はPB商品と言えば安さが売りのイメージが強かったが、トップバリュでは独自商品のラインナップを強化した結果、パワーカップルなど年収が高い層にも選ばれるようになってきた。それは多様化する顧客の価値観に合わせて、多様な冷凍食品を開発し始めたからである。

阿古 真理(あこ・まり)
生活史研究家

1968年生まれ。兵庫県出身。くらし文化研究所主宰。食のトレンドと生活史、ジェンダー、写真などのジャンルで執筆。著書に『母と娘はなぜ対立するのか』『昭和育ちのおいしい記憶』『昭和の洋食 平成のカフェ飯』『「和食」って何?』(以上、筑摩書房)、『小林カツ代と栗原はるみ』『料理は女の義務ですか』(以上、新潮社)、『パクチーとアジア飯』(中央公論新社)、『なぜ日本のフランスパンは世界一になったのか』(NHK出版)、『平成・令和食ブーム総ざらい』(集英社インターナショナル)、『料理に対する「ねばならない」を捨てたら、うつの自分を受け入れられた。』(幻冬舎)などがある。