SBI証券とマネックス証券はいずれも高い信用力を持ち、多くの投資家から支持されている。
ただし、両社の強みは大きく異なる。SBI証券は取扱銘柄が豊富で、株式の取引手数料が低水準だ。一方で、マネックス証券はSBI証券よりもクレカ積立でポイントが貯まりやすく、ツールの利便性が高い。
本記事のSBI証券とマネックス証券の比較を参考に、自分の取引スタイルに合う方を選んでみてはいかがだろうか。
目次
- SBI証券とマネックス証券を9項目で徹底比較
- 【NISA:引き分け】マネックス証券ならポイントを貯めやすく、SBI証券なら幅広い銘柄に投資できる
- 【iDeCo:引き分け】SBI証券は銘柄が豊富、マネックス証券は受取方法の選択肢が多い
- 【取扱銘柄数:SBIが勝ち】SBI証券の方が外国株式や投資信託の取扱数が多い
- 【手数料:SBIが勝ち】総合口座ならSBI証券の方が安い
- 【クレカ積立:マネックスが勝ち】マネックス証券なら年会費無料カードでも最大1.1%ポイント還元
- 【米国株:引き分け】銘柄数や手数料はSBI証券が充実。取引時間はマネックス証券が長い
- 【IPO:SBIが勝ち】SBI証券は取扱銘柄が豊富。チャレンジポイントで勝率アップも
- 【アプリ・ツール:引き分け】株取引するならマネックス証券、積立投資だけなら引き分け
- 【信用度】両社とも格付けでA以上を獲得しており信用度が高い
- SBI証券とマネックス証券はこんな人におすすめ
- ネット証券に関するよくある質問
SBI証券とマネックス証券を9項目で徹底比較
SBI証券とマネックス証券を対象に、個人投資家にとっての利便性といった観点から、NISA、iDeCo、取り扱い銘柄素など9項目を挙げて比較を行った。両社の各項目における特長は後述するが、結果は3勝2敗4引き分けとわずかにSBI証券が上回った。
ここからは、下記9項目について、どちらの証券会社が優れているかを解説していく。
【NISA:引き分け】マネックス証券ならポイントを貯めやすく、SBI証券なら幅広い銘柄に投資できる
NISAで比較すると、マネックス証券のほうがクレカ積立のポイント還元率が高い。それに対しSBI証券は、取扱銘柄数が多く投資対象がより幅広くなっている。
年会費無料カードにおけるクレカ積立の還元率は、マネックス証券が最大1.1%と、SBI証券(0.5%)の2倍以上だ(※)。
一方、投資信託の取扱銘柄数を比較すると、成長投資枠およびつみたて投資枠のいずれにおいても、SBI証券の方が優位だ。また、外国株取扱国数に着目すると、SBI証券は9カ国となっており、マネックス証券の2カ国を大きく上回る。
また、IPO(新規公開株式)実績について、SBI証券は2023年実績で91件と、マネックス証券の約1.7倍となっている。IPO投資を積極的に行いたい人にとっても、SBI証券は候補となるだろう。
クレカ積立におけるポイント還元を重視する人にはマネックス証券が、幅広い金融商品への投資に挑戦したい人にはSBI証券がおすすめだ。
【iDeCo:引き分け】SBI証券は銘柄が豊富、マネックス証券は受取方法の選択肢が多い
iDeCoの観点から比較すると、SBI証券は取扱銘柄数が豊富で、マネックス証券は年金の受取方法の選択肢が多い。
取扱銘柄数 | 38銘柄 | 28銘柄 | |
---|---|---|---|
手数料 | 加入時 手数料 |
2,829円 | 2,829円 |
口座管理 手数料 |
171円 | 171円 | |
給付事務 手数料 |
440円 | 440円 | |
年金の 受取方法 |
年金の 受取期間 |
5年・10年・15年・20年のいずれかを選択可能 | 5〜20年の中から自由に選択可能 |
年間の 受取回数 |
1回・2回・4回・6回 | 1回・2回・3回・4回・6回・12回 | |
公式サイト |
iDeCoの取扱銘柄数を比較すると、SBI証券の方がマネックス証券より10本多い。特にアクティブファンドの取扱本数に着目すると、SBI証券は14本となっておりマネックス証券(7本)の2倍だ。
一方、年金の受取方法に柔軟性があるのはマネックス証券だ。マネックス証券では年金の受取年数を1年刻みで細かく指定できるほか、毎月受取(年間12回)も指定できる。多彩な選択肢から銘柄を選びたい人にはSBI証券が、好きなタイミングで年金を受け取りたい人にはマネックス証券がおすすめだ。
なお、SBI証券もマネックス証券も、運営管理機関に支払う通常手数料は無料となっている。
【取扱銘柄数:SBIが勝ち】SBI証券の方が外国株式や投資信託の取扱数が多い
総合口座の取扱銘柄数の多さを重視するなら、SBI証券がおすすめだ。NISA口座だけではなく、総合口座においてもSBI証券の方が投資信託や外国株式の取扱数は多い。
投資信託 | 2,550銘柄 | 1,766銘柄 |
---|---|---|
米国株(※) | 5,196銘柄 | 4,475銘柄 |
外国株 | 9カ国 | 2カ国 |
単元未満株 | 約4,000銘柄 | 約3,000銘柄 |
IPO実績 (2023年実績) |
91件 | 54件 |
公式サイト |
メジャーな商品は、マネックス証券もSBI証券と同様に充実している。このため、人気のある銘柄に投資したい場合は両社に遜色はない。ただし、米国株以外の外国株式への投資やIPO投資をするなら、外国株取扱国数とIPO実績で勝るSBI証券を選ぶべきだ。IPO投資の詳細については後述する。
【手数料:SBIが勝ち】総合口座ならSBI証券の方が安い
手数料で選ぶなら、国内株式の取引手数料が無料のSBI証券がおすすめだ。
NISA口座における国内株・米国株・投資信託の取引手数料は、両社ともに基本は無料なので、ほとんど差はないといえる。
しかし、総合口座においては、「ゼロ革命」により手数料が無料となるSBI証券の方が有利になる。ゼロ革命とは約定代金(※)にかかわらず、手数料なしで国内株式の現物取引と信用取引ができるサービスだ。取引報告書などの各種交付書面を「電子交付」に切り替えることを条件に利用できる。
マネックス証券では国内株の取引をすると、取引金額に応じて手数料が発生する。しかし、SBI証券なら、単元未満株を含めて手数料は一切発生しない。株式投資のコストを抑えたい人は、SBI証券を選んだほうがよいだろう。
【クレカ積立:マネックスが勝ち】マネックス証券なら年会費無料カードでも最大1.1%ポイント還元
クレカ積立の観点から比較すると、年会費無料カードでのポイント還元率が高いマネックス証券がおすすめだ。
投資信託の積立をクレジットカードで決済できるサービスのこと。決済方法をクレジットカードにすることで、投資資金を証券口座へ入金する手間が省ける上、毎月10万円までの積立金額に対してポイントを貯められるメリットがある。
クレカ積立に対応しているクレジットカードは、証券会社によって異なる。SBI証券は三井住友カードを利用でき、マネックス証券はマネックスカードとdカード のどちらかを利用できる。クレカ積立で貯まるポイントの価値は、両社とも1ポイント=1円相当だ。
対応カード | 年会費 (税込) |
積立金額 | ||
---|---|---|---|---|
5万円以下 | 5万円超~ 7万円以下 |
7万円超~ 10万円以下 |
||
マネックスカード | 無料※1 | 1.1% | 0.6% | 0.2% |
dカード | 無料 | 1.1% | 0.6% | 0.2% |
dカード GOLD |
1万1,000円 | 1.1% | 1.1% ※2 | 1.1% ※2 |
dカード PLATINUM |
2万9,700円 | 1.1〜3.1%※3 | 0.6〜2.6% | 0.2〜2.2% |
対応カード | 年会費 (税込) |
年間カード 利用額 |
ポイント 還元率 |
---|---|---|---|
三井住友カード(NL) Oliveフレキシブルペイ |
無料 | 10万円未満 | 0% |
10万円以上 | 0.5% | ||
三井住友カード ゴールド(NL) Oliveフレキシブルペイ ゴールド |
5,500円※1 | 10万円未満 | 0% |
10万円以上〜100万円未満 | 0.75% | ||
100万円以上 | 1.0% | ||
三井住友カード プラチナプリファード Oliveフレキシブルペイ プラチナプリファード |
3万3,000円 | 300万円未満 | 1.0% |
300万円以上〜500万円未満 | 2.0% | ||
500万円以上 | 3.0% |
年会費無料の一般カードで比べると、マネックス証券なら最大1.1%のポイントが還元されるため、マネックス証券の方がSBI証券より優れている。
例えば、年会費無料のマネックスカードやdカードで毎月の上限額10万円を積み立てた場合、1年間で貯められるポイントは8,760ポイントだ。一方、三井住友カード(NL)で同様の積立をした場合、貯められるのは6,000ポイントとなる。さらに年間カード利用額が10万円未満になると、一切ポイントは受け取れなくなってしまう。
年間カード利用額 | ポイント数(年) | |
---|---|---|
マネックスカード dカード |
- | 8,760ポイント |
三井住友カード(NL) | 10万円以上 | 6,000ポイント |
10万円未満 | 0ポイント |
なお、年会費有料のカードを利用すると、SBI証券でもクレカ積立でマネックス証券以上のポイント還元を受けられる。例えば「三井住友カード プラチナプリファード」「Oliveフレキシブルペイ プラチナプリファード(年会費3万3,000円<税込>」を使用した場合は、ポイント還元は3%と高い率となる。
しかも、三井住友カード ゴールド(NL)は年間のカード利用額が100万円を超えると、翌年以降の年会費が永年無料になる特典がある。目安として年間クレジットカード利用額が100万円を超える人は、年会費有料カードを使う前提でSBI証券を検討するのもよいだろう。
【米国株:引き分け】銘柄数や手数料はSBI証券が充実。取引時間はマネックス証券が長い
米国株の取引という観点から比較すると、SBI証券は銘柄数が豊富で手数料が無料、マネックス証券は取引時間が長いという特徴がある。
銘柄数※ | 5,196銘柄 | 4,475銘柄 | |
---|---|---|---|
取引手数料 | 総合口座 | 約定代金の0.495% | 約定代金の0.495% |
NISA口座 | 無料 | 実質無料 | |
為替手数料 | 総合口座 | 無料 | 売却時のみ25銭 |
NISA口座 | 無料 | 売却時のみ25銭 | |
取引時間(標準時間) | 午後11時半~午前6時 | 午後8時~翌日午前10時 | |
公式サイト |
人気銘柄についてはどちらの証券会社でも取り扱っているものの、銘柄数はSBI証券の方がやや多い。
また、米国株をNISA口座で取引する際の手数料も、SBI証券の方が優れている。銘柄購入時の取引手数料は無料(実質無料)で変わりはないが、売却時にマネックス証券では25銭の為替手数料が発生する。SBI証券は売却時に手数料はかからない。
ただし、マネックス証券には「時間外取引ができる」という、SBI証券にはない大きなメリットがある。通常、米国株は現地の立会時間に合わせて、午後11時30分〜午前6時の間しか取引ができない。しかし、マネックス証券では、立会時間の前後に開かれる「プレ・マーケット」「アフター・マーケット」の取引にも対応している。そのため、午後8時〜翌日午前10時とより長時間取引できる。
さらに、米国株国内店頭取引サービス取扱銘柄であれば、日本時間の日中(正午〜午後5時)に取引することも可能だ。これは、マネックス証券が取引の相手方となって注文を成立させるサービスで、アップルやテスラなどの人気銘柄も取引できる。
幅広い銘柄を取引したい人やコストを重視する人はSBI証券、取引時間にこだわるならマネックス証券を選ぶとよいだろう。
【IPO:SBIが勝ち】SBI証券は取扱銘柄が豊富。チャレンジポイントで勝率アップも
IPO投資を検討するなら、比較的当選確率の高いSBI証券がおすすめだ。
証券取引所で売買される前の株式のこと。各証券会社が実施する抽選に当選した人だけが購入できる。上場後にはじめて取引が成立した際の「初値」が公募価格を上回る確率が高いことから(2017年〜2020年実績は74%〜91%、平均で8割超)、IPO投資は比較的利益を出しやすい投資といわれている。投資で得た利益が非課税になるNISA口座とも相性が良い。
IPO取扱実績 (2023年実績) |
91件 | 54件 |
---|---|---|
主幹事数 | 21件 | ‐ |
抽選方式 | 資金比例抽選(60%) IPOチャレンジポイント(30%) 優遇割り当て(10%) |
平等抽選(100%) |
事前入金 | 必要 | 必要 |
公式サイト |
SBI証券は、証券業界の中でも優れたIPO取扱実績を誇る。マネックス証券よりも抽選に参加する機会を多く得られるので、IPOの当選を狙う上では多少有利になる。
また、SBI証券は主幹事証券会社に選ばれている割合も多い。
IPOを実施する際に、手続きの支援をする「幹事証券会社」のうち、中心的な役割を担う証券会社のこと。
主幹事証券会社は、他の証券会社よりも割り当てられるIPOの数が多い。つまり、同じ銘柄に申し込むのであれば、主幹事証券会社から申し込んだ方が当選確率は高くなりやすいのだ。
さらに、SBI証券の場合は抽選に外れても「IPOチャレンジポイント」が貯まる。貯まったポイントを次回の抽選で使用することで、当選確率がアップする。
基本的には、IPO抽選で当選を狙うならSBI証券を利用するのがおすすめだ。
【アプリ・ツール:引き分け】株取引するならマネックス証券、積立投資だけなら引き分け
アプリ・ツールの観点から比較すると、マネックス証券の方がおすすめだ。PRESIDENT Growthアフィリエイト記事制作チームが2024年6月に行ったユーザーの口コミ調査によると、「NISA口座における取引のしやすさ」を5段階で評価した場合、マネックス証券が4.25点を獲得し、SBI証券は3.68点にとどまった。
SBI証券については、「設定画面が分かりづらい」という悪い口コミが見られた。
20代男性投資歴:半年〜1年
3
ネット上のレビューやyoutubeの紹介でもよく言われているのですが、ホームページでの積立設定などの手続きがとても分かりづらいです。どこから設定画面に行けるのかしばらくサイトを触ってみてもわからず、手順をネットで調べる羽目になりました。
30代女性投資歴:3カ月〜半年
3
PCツールをメインに、スマホアプリも利用しています。操作は少しわかりにくいので、最初は悩みました。不安だったので知っている人に教えてもらいました。
一方、マネックス証券の取引ツールについては、「初心者でも操作しやすい」や「銘柄スカウターが便利」といった良い口コミが見られた。
30代男性投資歴:3カ月〜半年
5
今所持している株の時価などがパッとすぐに出てきて非常に分かりやすく助かっています。取引もしやすく重宝しています。マネックス証券は株初心者に使ってほしいと思います。操作が複雑だと途中で嫌になることがあると思いますがそれがないです。
30代女性投資歴:1年〜2年
5
個人的に、他の業者と比べてPCブラウザで提供されているサイトサービスのデザインは最も優れていると感じています。
40代男性投資歴:5年以上
5
マネックス証券といえば銘柄スカウターが有名で、その株が割安なのか割高なのかを分析することができて、とても便利なツールなので役に立っている。資産残高などのツールもとても見やすいので、とても満足している。
マネックス証券が提供するツールの中でも、多くのユーザーから高評価を得ているのが「マネックス銘柄スカウター」だ。
マネックス銘柄スカウターには、10期以上の業績をグラフ表示する機能や、業績を3カ月ごとに区切る機能などがある。また、過去10年間の業績・直近の四半期業績・アナリスト予想などに基づいてスクリーニングをかけることもできる。このツールを効果的に活用すれば、銘柄分析にかかる時間を大幅に短縮できる。
個別株取引を行う人には、銘柄探しに便利なツールを提供するマネックス証券をおすすめしたい。
ちなみに、投資信託の積立に関しては、両社のツール・アプリはいずれも使いやすく、大きな差はない。そもそも積立投資の場合、一度設定してしまえばその後、取引画面を触る頻度も少ないので、そこまでツールやアプリを重視する必要はないだろう。
【信用度】両社とも格付けでA以上を獲得しており信用度が高い
法人の信用力を評価するJCR(日本格付研究所)の格付けを比較すると、両社はA以上を獲得しており、ともに高い評価を得ているといえる。
格付けとは、第三者機関が国や企業の債務返済能力を分析し、ランク付けしたものだ。JCRではAAA〜Dまでのアルファベットでランク付けをしている。
SBI証券の格付けはA(債務履行の確実性は高い)、マネックス証券はSBI証券よりもやや高いAA(債務履行の確実性は非常に高い)だ。どちらも、現時点で破産などの可能性は低いとされている。
証券会社は法令に基づいて、顧客の資産と法人の資産を区分して管理している。万が一倒産した場合も資産は確実に返還されるので、破綻のリスクを過度に心配する必要はないだろう。
SBI証券とマネックス証券はこんな人におすすめ
ここまでの比較内容を踏まえて、SBI証券、マネックス証券がそれぞれどんな人におすすめなのかを解説する。
SBI証券がおすすめの人
SBI証券がおすすめの人は次のとおりだ。
- NISAの成長投資枠を活用し、幅広い金融商品への投資に挑戦したい人
- 国内株をメインに取引したい人
- さまざまな外国株に投資したい人
SBI証券は、取扱銘柄数の豊富さが大きな特徴だ。NISAの投資対象として選定されている銘柄の種類は多く、さらに基本的に手数料無料で取引できる。そのため、NISAの成長投資枠を最大限活用しながら、柔軟に取引をしたい人におすすめだ。
また、国内株式の手数料は、現物取引・信用取引にかかわらず完全無料となっている。特にデイトレードなどで国内株を頻繁に売買する人は、取引コストを削減できるだろう。
加えて、米国株を含むさまざまな外国株に投資したい人にもおすすめだ。米国株の手数料や取扱銘柄の充実度合いはさることながら、アセアン株など、他の証券会社では取り扱っていない株式にも投資できる。
マネックス証券がおすすめの人
マネックス証券がおすすめの人は次のとおりだ。
- クレカ積立のポイント還元率を重視する人
- 投資初心者でIPOに参加したい人
- アプリやツールの使いやすさにこだわりたい人
マネックス証券は、年会費無料カードのクレカ積立で最大1.1%のポイント還元を受けられる。年会費無料のカードで高い還元率を狙えるので、ポイント還元率を重視する人は検討する価値があるだろう。
また、マネックス証券のIPOは100%平等抽選なので、投資資金に関係なく平等に抽選の機会を得られる。初心者で気軽にIPOに参加してみたい人にはぴったりの証券会社といえる。
さらにマネックス証券は、アプリやツールの使いやすさにも定評がある。シンプルでわかりやすい画面で、取引をスムーズに進めたい人にはおすすめだ。
ネット証券に関するよくある質問
- 潰れそうな証券会社はある?
証券会社が将来倒産するかどうかを予測するのは難しい。経済状況や企業の経営状況によっても倒産確率は変動するため、「絶対に潰れない」とはいえない。
しかし、JCR(日本格付研究所)が公表しているネット証券の格付けは、ほとんどA以上だ。格付けがA以上の場合は、債務不履行(倒産)になる可能性は高くないことを意味している。したがって、2024年11月現在では、潰れそうな証券会社はないといえる。
- 投資初心者におすすめの証券会社はどこ?
初心者は手数料が安く、取扱銘柄も豊富な証券会社がおすすめだ。また、投資した金融商品から得られる利益が非課税になるNISAを利用すると、さらにお得に取引できる。
投資初心者であれば、ネット上で口座開設や商品の売買ができ、取引手数料も比較的抑えられる、ネット証券で口座開設するのがおすすめだ。以下に、代表的なネット証券を挙げる。投資初心者におすすめの証券会社- SBI証券
- 楽天証券
- マネックス証券
- auカブコム証券
- 松井証券
- DMM.com証券
- GMOクリック証券
- マネックス証券からSBI証券にNISA口座を変更する方法は?
マネックス証券からSBI証券にNISA口座を変更する際は、以下の手順で進めよう。
NISA口座を変更する方法- SBI証券で総合口座を開設する
- マネックス証券に金融商品取引業者等変更届出書を請求し、郵送する
- SBI証券に「勘定廃止通知書」と「非課税口座開設届出書」を提出する
- SBI証券の金融機関の書類審査と税務署の確認完了を待つ
なお、NISA口座の変更は、「1年間につき1回」と制限がある。また、NISA口座の変更が可能な期間は、変更を希望する前年の10月1日から変更を希望する年の9月30日までのため注意しよう。