山のように届いた不採用通知

それまでは特許という言葉も知らなかったそうだが、調べるうちに発明への興味が募り、関連書籍を読む中で「発明学会」に出会う。すぐに入会して半年間の通信教育を受け、発明家としての第一歩を踏み出した。30歳のときのことだった。

発明品第1号は、前述のおしゃぶりに動物のイラストをあしらった「モーモーおしゃぶり」。続いて、左右を間違えずに履ける靴、指しゃぶりストップ手袋、ひらがなを楽しく覚えられる「あいうえおトランプ」と、立て続けに幼児向けの商品を生み出していった。