親の「楽しい!」に子どもは食いつく

戦略的ほったらかし教育メソッド②親の影響力を活用

あるとき、末の娘がスイカを食べながら「このスイカって、おかしな味がしない?」と言い出したことがありました。

「そう?」と夫が言って、ひと口食べて「めちゃくちゃおいしいじゃん!」と伝えると、子どもはそのままパクパクと食べ進めました。

子どもにとって親の一言は絶大な影響力があります。

多くの場合、親が「おいしい!」と言えばおいしいと感じますし、「楽しい!」と言うと楽しくなります。絶対的に信頼している人が言うのだから、子どもは「そうなんだな」と納得するのです。

戦略的ほったらかし教育では、この子どもの特性を利用していきます。

親から子へ「どうして必要か」「どれだけあなたのためになるのか」をこんこんと説明するよりも、「うわっ、これ楽しい〜!」と言いながら、子どもの興味関心を喚起したほうがずっと子どもの食いつきがよくなるのです。

家で娘と息子と宿題をしている親
写真=iStock.com/South_agency
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小学校受験塾では小さい頃から手先を使う体験をしているかを検査するために、蝶々結びができるかをチェックすることがあります。一方、我が家ではそういったトレーニングの場を設ける代わりに、お風呂のバーにひもを付けて、湯船につかりながら、蝶々結びに夢中になっているふりをした私の姿を子どもたちに見せていました。

幼児教室で「しなければならないもの」として子どもが取り組むのと、お風呂の中でお母さんである私が楽しそうに蝶々結びをしているのとでは、子どもの関心の寄せ方がまったく違いました。

しかも、子どもが興味を持っているときのほうが習得スピードも圧倒的に早い! 戦略的ほったらかし教育は、親子間における影響を最大限に生かした考え方でもあるのです。

細かすぎるリーダーは当然、嫌われる

戦略的ほったらかし教育メソッド③自立心にゆだねる

マネジメントには「マイクロマネジメント」と「マクロマネジメント」があります。

家庭教育の本でマネジメントの話?

そう思うかもしれませんが、仕事も家庭もチームで運営することは共通。そして親は、家庭というチームのリーダーです。

細かなチェックや厳しい管理をするマイクロマネジメントをすると、マネジメントのつもりが次第にコントロールになっていきます。それを続けていくと、気づけば思いのままに子どもを操りたいという思考が強くなってしまいます。

もし職場の上司があなたを事細かにコントロールしてこようとしたら、どう感じますか?

私だったらわずらわしいし、話も聞きたくなくなります。

それは子どもも同じです。