主体性とは本人が決めて実行すること

戦略的ほったらかし教育メソッド④子どもに選ばせる

私がお母さんたちのお話を聞いて実感するのは、目指している子どもの姿と日々の子育てがずれていることです。

たとえば、「主体性を持った子になってほしい」「さまざまなことに積極的に取り組む子になってほしい」、そんな願いを持っている親は多くいるでしょう。だからこそ、子どもが消極的に見えたり、物事に前向きに取り組めていなかったりすると、不安になってイライラしますよね。

でも、ちょっと待って。日々の子どもへの接し方を思い返してみてください。

子どもが主体性を育める機会を設けているでしょうか?

親が決めて、子どもが実行するという構造になっていないでしょうか?

子どもが主体的になっていくには、主体性を発揮できる環境がなければいけません。つまり、なんでもかんでも親が決めていては、子どもは自分で決めたり行動したりする経験を積むことはできないのです。

親は「選択肢を示す」に留める

戦略的ほったらかし教育では、子どもに選択させることをとても大事にしています。

ただし、「自由に決めていいよ」とだけ言われると、大人であっても「急に言われても……」と躊躇してしまうことがありますよね。自由な決定は難易度が高いのです。

だから、子どもにはまず選択肢を提示して、選ばせることからスタートしてみましょう。

わが家では時計を見て行動できる子になってほしいと考えていたので、腕時計を買うときも「腕時計のベルトの色は赤がいい?黒がいい?」といったことから選ばせました。進学先に関しても、親が選択肢を提示はしますが基本的には子どもたちが決めました。

もちろん、親が選択肢を示す前に「ここに行きたい」と主張してくれるときは、子どもの意思を尊重しました。

「外食するならラーメンとパスタどっち?」
「りんごジュースとみかんジュースどちらを買う?」
「動物園と水族館と博物館、どこに行きたい?」

などなど、日常生活は選択の連続です。

親が決めてしまえば物事はスムーズに進みますが、それでは子どもの主体性は育ちません。

小さな選択ができるようになっていれば、進路選択やキャリアの選択の際にも自ら選び取ることができるようになります。

多くのことを親が決めているとしたら、少しずつ子どもに選択権を渡していきましょう。