朝、起きられるかどうかは子ども任せに

マイクロマネジメントの背景には、「こういうことができるようになってほしい」「心配でつい口を出してしまう」という気持ちがあるでしょう。

しかし、子ども自身の意思はお構いなしに「あれをしなさい」「これをしなさい」と指示をすると、子どもは話を聞いたふりをするだけです。行動の改善にはつながりません。

突然ですが、皆さんは毎朝お子さんを起こしていますか?

「え?起こさないで遅刻したらどうするの?」
「起こさなかったら、昼過ぎまで寝ていますよ!」

そんな声が聞こえてきそうです。

わが家では小学生になったら、気に入った目覚まし時計を子どもが選び、自分で起きるようにしていました。

眠っている子供のためのベッドサイドの目覚まし時計
写真=iStock.com/Hakase_
※写真はイメージです

起きられなかったら、目覚まし時計を2個、3個と増やします(笑)。もしくは、起きられるようになるには、どういう作戦を立てればいいのかを子どもと一緒に考えていくのもいいでしょう。

子どもにゆだねていくと、そのうち夜早くベッドに入ってたっぷり寝れば、朝は気持ちよくぱっと起きられることを実感していきます。すると、翌日に行事やテストなど大切にしたいイベントがある日は、「早めに寝よう」と自分で準備をするようになりますよね。

もちろん、多少の寝坊と遅刻を経験するからこそ得られる知恵でもあるので、親としては見守る覚悟が必要です。

自立的に生きる力を奪ってはいけない

また、休日には「お昼だから早くご飯を食べなさい」などと声をかけていないでしょうか?

ご飯を食べさせることは、親としてすべきことだと思っている保護者は多いと思いますが、子どもはお腹が空けば自分で食べます。

コントロールされることで、人間本来の生理的な欲求である「目が覚めること」「ご飯を食べること」がわからなくなってしまう可能性があります。

厳しい言い方をしますが、親が指示を出しすぎることによって、子どもの自立的に生きる力を奪ってしまうことにつながりかねないのです。

常にお腹がいっぱいだったら、腹ペコの感覚がわかりません。「お腹が減ったからご飯を食べよう」と自ら動く、当たり前の人間の感覚が失われてしまいます。

戦略的ほったらかし教育は、こういったエラーを取り除き、持って生まれた子どもの自立心を軸にしながら、学びへの関心を広げていくアプローチです。

自立心にゆだねた結果、子どもは成長の中で学び体質へと育つことができます。