※本稿は、森博樹『親子ではじめる 10歳からの起業家教育 圧倒的な主体性を育む「5ステップ成長循環メソッド」』(学事出版)の一部を再編集したものです。
子どもの「好き」の育て方
ステップ①〈情熱の点火〉「好き」の奥にある“本当の好き”を見つける
すべての始まりは、お子さんの心の中にある、ほんの小さな「好き」「得意」「なんだか気になる」という好奇心の火種です。この火種を見つけ、大切に育て、大きな情熱の炎へと変えてあげること。それが、私たちの最初の役割であり、「内発的動機」にまさに火をつけるプロセスです。
しかし、ここで多くの保護者の方が、ある疑問にぶつかります。
「うちの子、ゲームばっかりしていて、他に何が好きなのか分からない……」
「『何がやりたい?』と聞いても、『別に……』としか言わない」
お子さん自身も、自分の「好き」が何なのか、まだ言葉にできないことも少なくありません。そんなとき、私たち親の役割は、お子さんが自分の心の声に耳を澄ませるための、楽しくて安全な環境を整えてあげることです。
そのための最初のヒントは、日常の何気ない会話の中に隠されています。例えば「今日の“心の天気”はなあに?」と、自分の気持ちを天気で表現する対話の習慣は、お子さんの「好き」のサインを見つけるための、最高のアンテナになります。
お子さんが「今日は、図工の時間があったから“快晴”だった!」「友達とドッジボールで勝ったから“晴れのち虹”!」と話してくれたとしたら、それは「図工(何かを作ること)」や「ドッジボール(体を動かすこと、チームで勝つこと)」が、彼らにとっての喜びの源泉であることを示しています。
まずは、この小さなサインを見逃さず、「そっか、○○ちゃんは、何かを作るのが好きなんだね!」と、その気持ちを言葉にして承認してあげましょう。
本当の「好き」はこうして見つける
「好きの宝探し」〜マインドマップを使ってみよう〜
お子さんの「好き」の輪郭が少し見えてきたら、次はその「好き」の「なぜ?」を、親子で一緒に探るステップに進みましょう。
私たちが運営しているアフタースクール「キンダリーインターナショナル」の起業家になろう!プログラムでは、自分自身の「好き」を探究するために、マインドマップという思考ツールを使います。これは、ご家庭でも、まるでゲームのように楽しみながら実践できる、パワフルな方法です。
そのやり方は簡単です。大きな紙の真ん中に、お子さんが「好き」だと話したテーマ(例えば「ゲーム」)を書き、そこから連想する言葉を、木の枝のようにどんどん繋げていくだけです。
お子さん:「友達と一緒に、すごい秘密基地を『つくる』ところ!」
保護者:「なるほど! じゃあ『スプラトゥーン』で好きなのは?」
お子さん:「チームで作戦を考えて、『勝つ』のが最高!」


