整理整頓が「お金が貯まる家」をつくる
結論を申し上げると、冷蔵庫が汚い人はお家全体も整理整頓できていないケースが多く、“整理できない”生活習慣は、お買い物の際の計画性のなさにも通じ、家計が放漫財政になっている――ということです。逆から言えば、冷蔵庫の管理を徹底できると家計のコントロールがしやすく、貯蓄も貯まりやすくなる、ということですね。
冷蔵庫は一例ですが、整理整頓して家を綺麗に保つと「在庫の見える化」となり、ひいては計画性ある買い物や時短も可能となり、お金を貯めやすい環境が整っていくということなんです。
少し話はズレますが、先日、生協を頼んでいる女性が、「箱から出してしまうのが本当に面倒」とこぼしていました。私も、食洗機で洗い終わった食器を食器棚に戻すのが億劫になります。「整理して収納する」ことへのハードルが高くなっていることも、整理整頓が進まない要因のひとつなのではないかと思いました。新年度のはじまりを機に、まずは冷蔵庫の中を一段ずつ整理してみるのはいかがでしょうか。
構成=小泉なつみ
慶應義塾大学卒業。2005年に女性向けFPオフィス、エフピーウーマンを設立。10年間取締役を務めたのち、現職へ。全国で講演・執筆活動・相談業務を行い女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。著書は『はじめての新NISA&iDeCo』(成美堂出版)、『定年前後のお金の強化書』(きんざい)など多数。FP Cafe運営者。