
お金の貯まらない家にはあるもの
お風呂場を一目見れば、その家が「お金の貯まる家」か「貯まらない家」かわかります。
お金の貯まらない家のお風呂場は、とにかく物が多い。中でも特徴的なのは、使いかけや、もう空のボトルで溢れている点です。使いかけのシャンプーやリンス、ボディソープ、使っていなさそうなお風呂の洗剤など……。そのうえで、あきらかにすべては使用していない掃除グッズや子供のおもちゃ、風呂おけなどが“必要な数以上”置かれているのです。
浪費家の人は、基本的に新しいもの好きなところがあります。
店頭やCMで新しいものを目にすると「安いし、ちょっと使ってみようかな」と、新しいものを次々と購入。まだ使いかけのものがあるのに、です。そして、お風呂場にボトルがたくさん並んでいきます。そういう浪費癖は、クローゼットなどわかりやすい場所だけでなく、お風呂場にもあらわれている気がします。

お金が貯まる家でも、特にシャンプーが好きで複数種類を買いそろえているような家はあります。しかし、それは「ほぼ存在を忘れられたままに使い終わらないボトル」ではなく、きちんと均等に消費されていきます。また整理整頓されており、雑多な印象は受けません。「今」使うから買っているか、「なんとなく」「いつかのために」買っているか、これがお金の貯まらない家と貯まる家の1番の違いです。
さらに特筆すべきは、お金の貯まらない家には、“洗浄力の強い洗剤”が並んでいることです。
通常のバスタブを洗う用だけでなく、浴室内のカビや鏡のウロコが取れるもの。いつか入念に掃除しようと思っているけれど、とりかかることのできないまま、置きっぱなしになっています。
そう、お金の貯まらない家のお風呂場は物がたくさんあるだけでなく、壁にカビが生えていたり、蛇口に水アカが溜まっていたり、鏡にウロコがついていたりと、全体的に薄汚れていることが多いのです。
「物」以外にも特徴が…
これは私自身の体験談ですが、今から12年前、私が離婚する前のことです。夫婦仲が悪く、仕事もうまくいかない。どうしても家に帰りたくない時期がありました。そのときの私のメンタル状況をあらわしていたのが「お風呂場の鏡」でした。
私のメンタルが落ちていると、お風呂場の鏡が白く曇ったり、ウロコがついたりしてくる。お風呂場の鏡なんて、お風呂場を出るときにサッと拭けば汚れが溜まらないのに、それすらする気力も湧かなかったわけです。
平日は、シャワーですませて、さっさとお風呂場を出る。それで週末に掃除しようと、ウロコをとる洗剤やシートを買ってやってみるけれど、貯め込んだ汚れは時間をかけてもなかなかとれず掃除グッズはそのままに……。お風呂掃除にかける時間とお金が無駄だと気づいたのは、しばらく経ってからのことでした。
そもそもシャワーを20分使っていると、お風呂を1回わかすよりも光熱費が高くなるという試算があります。シャワー浴が習慣の人は、お金が貯まりづらいのです。