｢元本割れ｣より｢株価暴落｣よりずっと怖い…｢新NISAをやらない貯金派｣が見落としている"本当のリスク" 暴落を乗り越えるほど､大きく､立派に育っていく

結局、新NISAにはどんなメリットがあるのか

新NISAの魅力は、驚くほどシンプルです。投資で利益が出ても税金がゼロ！という税制面のメリットも大きいですが、新NISAの真の魅力は「究極の効率性」にあります。Hさんのような初心者でも、投資信託を選んで積立設定するだけ。勉強も不要で時間も取られず、将来3200万円もの資産をつくれる可能性がある投資法は、他にありません。

最後にひとつ、簡単なクイズをしてみましょう。今、日本で最も人気と言っても過言ではない投資信託、eMAXIS Slim 全世界株式（オール・カントリー）を買うと何社に投資ができると思いますか？

たった1つの投資信託を買うだけで、これだけの会社に投資ができるのです。そして、この2600社は、アップル、マイクロソフト、アマゾンなど世界の名だたる企業の集合体です。また、投資信託の運用内容はプロが随時見直していきます。企業の選別や投資比率の調整など、専門家による適切な運用管理が行われるため、個人投資家は難しい判断をする必要がありません。

このように、新NISAは少額から始められ、手間もかからず、プロの運用技術も活用できる、まさに「コスパ」に優れた投資手段と言えるでしょう。

お金も、時間もかけなくて済む

実際、2018年頃から投資信託を始めた人たちは、驚くほど順調に資産を増やしています。

ある45歳の女性は、こう語ってくれました。

横山光昭『月3000円からはじめる新NISA超入門』（アスコム）

「投資を始めてすぐにコロナショックが来て、一瞬、投資は怖いなと思いましたが、本に書かれているとおり暴落時でも夫婦で毎月コツコツ投資を続けました。毎日、株価を見ることもしませんし、月に1回くらいしか口座を見ません。これだけほったらかしなのに、今では夫婦あわせて300万円ほどのプラスに。（夫婦の合計資産は、5年で約700万円以上と大成功）横山さんの本で投資を始めて本当によかったです」

この方のように、投資信託なら「ほったらかし」でも着実に資産を増やせるのです。そして、ほとんどの人は投資初心者で、投資信託を買っただけ。それでも、コロナショック、ウクライナ危機など、世界的な混乱があっても、淡々と積立を続けてきたことで、軒並み利益を出しています。

新NISAは、勉強時間もストレスも最小限で、最大限の効果が得られる「究極のコスパ投資」なのです。