8 毎日食べたい必須の食材「旬の野菜と果物」

植物はアンチエイジングに効く栄養素の宝庫
●旬のものほど栄養価が優れている(ハウス野菜より露地野菜)
●赤、黄、緑、白、紫、茶、黒の7色の野菜や果物をバランスよく取り入れよう
●複数の野菜を組み合わせるといい
色で選ぶとバランスがいい

老化や病気の予防には、旬の野菜や果物をしっかりとりましょう。

白澤卓二『Dr.白澤の実践メソッド 100寿をめざす認知症最新戦略』(主婦の友社)
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野菜や果物の色や香り、苦み、辛みのもとになる、フィトケミカルと呼ばれる成分は、植物が紫外線や虫などから身を守るためにつくり出した成分です。

その種類は数百とも数千ともいわれ、ひとつの野菜や果物に複数のフィトケミカルが含まれています。フィトケミカルは強力な抗酸化作用があるものが多く、アンチエイジングの強い味方。健康維持や病気予防に役立つことがわかっています。

おすすめはその時季にとれる旬の野菜や果物です。旬の野菜は、ハウス栽培のものに比べて栄養価が優れていますし、価格も下がります。ただ、最近は1年を通して流通する野菜や果物がほとんど。どれを選べばいいのか悩むという人は、色で選びましょう。

レインボーフーズという考え方

フィトケミカルは、ひとつだけとるよりも複数を一緒にとったほうが、相互作用を発揮します。そこで、私が着目したのが、食材を赤、黄、緑、白、紫、茶、黒の7色のグループに分けて考えるレインボーフーズです。複数の色を取り入れることで、異なる成分を効果的にとることができますし、わかりやすいのも魅力です。次ページから紹介する7色の食材を積極的に活用しましょう。

ビタミンやフィトケミカルのなかには、加熱すると失われてしまうものもあります。

栄養素を効率よくとるのであれば、野菜や果物をミキサーにかけたスムージーがおすすめ。攪拌かくはんするので、飲みやすく、消化しやすいという利点もあります。

朝、食欲がないという人は、朝食をスムージーにしてみてはいかがでしょうか。