情報提供を忘れない

「維持活動」での面談は、基本的には近況報告でいいのですが、相手を失望させないように、こちらからも情報提供(ギブ)できるネタを用意しておきます。提供する情報は相手によって異なりますが、たとえば社会的地位のある人、経営者だったら政治の話が好きな人が多いので、知り合いの政治記者から裏話などを仕入れていきます。

「あの大臣が急に辞めたのは、こういう事情があった」「あの候補者を擁立したのは○○さんが陰で動いたから」みたいな話です。

政局を揺るがす大スキャンダルなどではなくて、本当にちょっとした小話なのですが、世間に出回っていない話はかなり喜んでもらえます。

もちろん、必ずしも政治の裏話である必要はありません。相手の仕事や趣味に役立ちそうな話を事前に調べていって伝えれば十分歓迎されます。要は、ただ会うのではなく、引き続きお茶の誘いに応じてもらえるよう、それなりの工夫をすることが大事です。

極力多くの人と会食をするためにも同じメンバーは4カ月に1回とする

私の場合、仲の良い人との会食は年に3~4回、3~4カ月に1度ほどにしています。その分のリソースを「ゆるいつながり」の人たちとの交流に振り向けたいのです。人脈が増えてくると、誰と会食するかを計画的に決めておく必要が出てきます。

私の場合、年間800人近くの人と会うわけですから、どんどんスケジュールが埋まっていきます。気の置けない仲のいい人との食事は楽しいし気分転換にもなりますが、スケジュールを考えると、やっぱり3~4カ月に1度ぐらいが妥当かなと思っています。

このペースだと、近況報告にもちょうどいいし、話が大いに弾みます。