褒められない本が成長の糧になる

ロック・ミュージシャンやお笑い芸人が、今日ほど尊敬を集める存在でなかった頃のことですから、どれもが大人からもらった図書券で買ったら、褒められることのない本ばかりだったと思います。

それでも、こうした本を好きになって読み込んだことが、その後文章を読んだり書いたりするための力になったのは疑いのないことなのです。

松崎 久純(まつざき・ひさずみ)
サイドマン経営・代表

もともとグローバル人材育成を専門とする経営コンサルタントだが、近年は会社組織などに存在する「ハラスメントの行為者」のカウンセラーとしての業務が増加中。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科では、非常勤講師としてコミュニケーションに関連した科目を受け持っている。著書に『好きになられる能力 ライカビリティ』(光文社)『英語で学ぶトヨタ生産方式』(研究社)『英語で仕事をしたい人の必修14講』(慶應義塾大学出版会)など多数。