要注意! 申請しないともらえない年額10万円の助成金

東京都私立中学校等授業料軽減助成

東京都では子どもが私立中学校等に在学している場合、年額10万円を受給できます。東京都に住所を有していれば、東京都外の学校に通っていても対象となります。また、今年から所得制限がなくなりました。

子どもが学校からお便りを貰っているはずなので確認しましょう。本助成を受ける為には各自で毎年申請をしなければいけません。9月2日から10月15日と申請期限が短く、期間外の申請は受付不可となりますのでご注意ください。

高等学校等の就学支援

国の制度として高等学校等就学支援金制度がありますが、こちらは所得制限があり、目安として年収910万円以上の場合は支援金を受け取ることができません。東京都では所得制限を撤廃し、高等学校等授業料軽減助成金として受け取ることができるようになりました。

東京都独自の子育て支援 018サポート

東京都ではすべての子どもたちの成長を切れ目なく支えていく、として都内在住の0歳から18歳までの子どもに1人月額5000円を支給してくれます。

昨年から始まった制度で、今年も継続されることになりました。申請が手間でしたが、昨年申請を行った方は原則改めての手続きは不要です。昨年は1年分を一括で支給されましたが、今年度は8月、12月、4月の3回の支給となります。

児童館・図書館・公園・プール等の公共施設

子どもが小さいうちは、親子が過ごす場所や子どもが放課後に過ごす場所が充実していることも子育て支援として重要なポイントです。

例えば、すみだスポーツ健康センターは区営プールですが、レジャー施設のような流れるプールやスライダーもあります。

江東区のこどもプラザ図書館はこどもプラザの中にある図書館で、赤ちゃんコーナーやプレイルームもあり、子ども連れで楽しめる図書館です。

子どもが小さいうちはこうした施設が家の近くにあると嬉しいですね。個人が貰える経済的な助成金などもありがたいものではあるのですが、こうした場所を個人で作ることはできないので、これらが充実している自治体はポイントが高いと思います。

まとめ

いかがでしたか? 住む場所によってこんなに変わるのかと驚きますよね。こうしてみると東京都の子育て支援は手厚いように思います。ただし、住宅費や食材費など生活費が高い傾向にあるので、トータルで考えた方がいいでしょう。また、同じ東京都の中でも区や学区によっても変わってきます。今後住まいを検討されるご家庭はこのような子育て支援についても調べてから、住む場所を選ぶといいかもしれません。道が一本違うだけで自治体が変わり、支援が変わることもあります。

これから子育てが始まるご夫婦はなかなか実感がわかないかもしれませんが、子どもが小さい頃ほど保育料が高かったり、親子が過ごす場所が必要だったりします。ぜひ本コラムを参考にしてみてください。

橋本 絵美(はしもと・えみ)
はしもとFPコンサルティングオフィス 代表

6人の子どもを持つママFP&お片づけプランナー。福岡県出身。小さな頃から「大家族のママになりたい!」という夢を持ち、慶應義塾大学商学部卒業後、学生時代から交際していた夫と結婚。現在、中学2年生から3歳まで2男4女の子育て中。