ありのままの自分を受け止める
「良いところも悪いところも私の一部だから」
なんでみんな、こんなに自信があるのだろう?
これは、フランスに8年住んでいて、今でも感じることです。
というのも、フランス人は、学生や中途採用の履歴書に「自分にはこんなに価値がある」「私を採用しない理由はありません」という自己アピールが並んでいて、日本との違いに驚かされるからです。
彼らの特徴について考えてみると、行き着くところは「ありのままの自分を認識して受け止めている」ということ。
調和や思いやりを重視する日本社会では、欧米人のようなはっきりとした自己主張は必要ないかもしれない。
でも、自分の良いところも悪いところも受け止めてあげれば、私たちは今より少し自信を持って生きることができるように思うのです。
「私」を忘れない
「自分の人生だもの。主語の“私”を忘れないで」
語学学習を通して、母国語である日本語の「再発見」をすることがあります。
例えば、日本語は主語を省略しても意味が通じること。
フランス語で「J'aime le café =私はコーヒーが好きです」は、日本語訳では、主語を省いて「コーヒーが好き」とするほうが、より自然に聞こえます。
さらに深く考えるなら、「主語=私」を付ける場合、「ほかの人は紅茶や緑茶が好きと言うかもしれないけど、“私は”コーヒーが好き」のように、ほんの少しですが断言しているニュアンスに聞こえることにも気づきます。
以前、語学学校の先生が「自分の人生だもの。主語の“私”を忘れないで」と言いました。日本語でも「ちょこっと断言」を意識すると、発言に自信が持てるのではないかと思っています。
東京都生まれ。現在はフランス・リヨン在住のデジタルクリエイター。フランス人の夫と3人の子どもとともに、5人家族で「肩の力を抜いた暮らし」を楽しむ。日本では完璧主義に縛られていたが、フランスでの日々の中で、「ちょうどいい、余白のある生き方」の大切さに気づく。Instagramでは「フランスでやめたこと」など、飾らないリアルな日常を発信し、多くの共感を集めている。現在は音声プラットフォームVoicyにて、フランスでの暮らしから歴史、環境問題、女性の生き方など、多彩なテーマを独自の視点で語っている。著書に『フランスでやめた100のこと』『フランス人に学んだ「本当の感性」の磨き方』(ともに大和出版刊)がある。
