目元クレンジング剤で「ヨコ洗顔」

目の健康のためには、まぶたのキワを洗うこともとても重要です。

まぶたのキワには、涙に油分を供給する皮脂腺「マイボーム腺」があります。

マイボーム腺から分泌された油分は、涙の表面を覆って過剰な蒸発を防ぎ、目のうるおいを保ってくれますが、まぶたのキワに汚れが溜まるとマイボーム腺が詰まって涙が乾きやすくなり、ドライアイや結膜炎など、厄介な問題を引き起こす危険性があるのです。

そんなまぶたのキワは、洗顔時のひと工夫できれいに洗うことができます。

両まぶたを閉じた状態で、人さし指と中指をそろえてまぶたの上に置き、左右の方向に10回往復。まぶた上で指をヨコに動かすことから、私はこれを「ヨコ洗顔」と名付けました。

ヨコ洗顔の際、目もと専用の「アイシャンプー」を使うと、より効果的。

アイシャンプーは涙に近い弱アルカリ性で、涙と同等の塩分濃度、保湿成分のヒアルロン酸、抗炎症成分が配合された目元クレンジング剤です。清涼感のあるメントール配合タイプや、まつ毛美容成分配合タイプもありますので、試してみてはいかがでしょう。

「目シャワー」を入浴時の習慣に

なお、ヨコ洗顔は、シャワーでお湯を浴びながら行なうと、より効果的です。

落ちる水とシャワーヘッド
写真=iStock.com/xijian
※写真はイメージです

浴室内の湿気によって目が自然にうるおった後、閉じたまぶたの上にシャワーでお湯をかけながらやってみましょう。シャワーの適度な水圧による刺激も手伝って、まぶたの中の油を効率よく溶かして流せます。

シャワーの湯温は40度以下、時間は30秒〜1分程度。シャワーに水圧を借りながらヨコ洗顔を行なうこの方法を、私は「目シャワー」と呼んでいます。

年齢を重ねるほど、目の汚れはまぶたにこびりつきがちです。入浴時に、目元クレンジング剤でヨコ洗顔と目シャワー。そして朝の洗顔時もとくに、まぶたのキワの洗浄を意識してみてください。

注意することは、ヨコ洗顔、目シャワーともに、目元クレンジング剤が目の中に入らないようにすること。また、眼球を強く押さないようにやさしく行ないましょう。