選択的夫婦別姓への関心度は男女ともに高い

プレジデント ウーマン編集部が独自に行った夫婦別姓に関するアンケート調査では、男性64.3%、女性35.2%と、男性からの回答が半数以上を占めた。

※実施期間2024年3月21日〜28日。「プレジデントオンライン」と「プレジデント ウーマンオンライン」のメルマガに登録する男女へオンラインアンケートを実施(有効回答数:4227。回答者の年代=20~60代以上。男64.3%、女35.2%、その他0.4%)

夫婦別姓への関心度は意外にも男女ともに高く、「大いにある」「まあまあある」人は全体で、68.8%。「まったくない」「あまりない」という人は28.0%だった。

【図表1】Q.あなたは選択的夫婦別姓に関心がありますか?

フリーアンサーにおいても選択的夫婦別姓には賛否両論、さまざまな意見が寄せられた。以下は、男性からの声の一部。

「私の妻は結婚した時に『姓を変えた時、結婚した実感があって嬉しかった』と言う。女性が配偶者と同じ姓にしたいという思いは本来強いものだと感じる。選択的夫婦別姓が合法化されても実際に別姓を選択する人は殆どいないのでは」(50代男性)

こうした意見もあれば、

「柔軟性に欠ける大変問題のある制度。結婚時に女性が変えるのが当たり前という風潮もおかしい。法的に別姓を可能にするのは至極当たり前だと思う。選択権は本人たちにあるべき」(40代男性)

といった声もある。

日本では婚姻時に自分の名字を変えるのは女性が95%。男性はわずか5%しかいない(2022年内閣府調査)。前述のプレジデント ウーマン編集部が行ったアンケート調査でも、婚姻時に自身が姓を変えたと回答した男性は8.2%、女性は92.1%に上る。

【図表2】Q.あなたは、(法律上の)婚姻時、姓を変えましたか?

アンケート結果でもわかるように日本においては、婚姻時に姓を変えるのは女性のほうが圧倒的に多い状況の中、“少数派”と呼ばれる自身の改姓を選択した男性たちはどのような思いを抱えているのだろうか。